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風邪薬の作用

- 風邪薬の成分
風邪薬や抗インフルエンザ薬に含まれる有効成分で最も一般的なものを以下に記載します。


<プソイドエフェドリン>
プソイドエフェドリンは鼻充血除去薬であり、鼻詰まりを改善する薬です。
血管収縮(鼻の血管を収縮させる)によって作用します。

これにより多量の水分が溢れだすのを防ぎ、鼻水や鼻詰まりを緩和します。

クイーンズランド大学の薬学専門家であるGeraldine Moses氏によると、プソイドエフェドリンは刺激剤でもあるため、エネルギーを向上させる可能性もあると言います。

これは薬物乱用や、アンフェタミンの作成に使用される可能性があることを意味しており、プソイドエフェドリンの販売は厳しく規制されてります。

モーセス医師によると、これは症状の反跳作用を引き起こす可能性もあると言います。

「プソイドエフェドリンの問題の一つは、とても効果的であるために効果が薄れると血管が跳ね返るように再度拡張し、薬の効果が切れる度に鼻詰まりが悪化することです。」


<フェニレフリン>
フェニレフリンも鼻充血除去薬ですが、特にほとんどの薬に含まれるような低用量では、プソイドエフェドリンほど効果的ではないとモーセス医師は述べています。

彼女は、これら2種類のも鼻充血除去薬はどちらも症状を和らげるだけであり、必ずしも病気を治療する訳ではないと指摘しています。


<アセトアミノフェン(パラセタモール)とイブプロフェン>
鎮痛剤であるアセトアミノフェンとイブプロフェンは、どちらも風邪やインフルエンザの症状を和らげるのに役立ちます。

モーセ医師は、アセトアミノフェンは発熱を抑えるのに役立ち、イブプロフェンは抗炎症性であるため、のどの痛みに特に効果があると述べています。

しかし、薬の摂取量に注意することが重要です。

多くの風邪薬や抗インフルエンザ薬には既にアセトアミノフェンやイブプロフェンが含まれているため、各薬を別々に服用する場合過剰摂取となるリスクがあり、腎臓や肝臓にダメージを与える可能性があります。

注意すべきなのは錠剤形状の薬だけではありません。
お湯に溶けるように作られた味付きのパウダー状の薬にも、アセトアミノフェンが含まれていることがあります。


<鼻スプレー>
鼻スプレーには、鼻充血除去薬と同様に鼻詰まりを緩和させる働きのある血管収縮剤が含まれているものがあります。
鼻粘膜に直接薬を届けるため、身体の他の部位に影響を与えません。

しかしモーゼス医師は、薬が切れるとさらに悪化した鼻詰まりが再発する問題は、スプレー型の薬ではより深刻であることがあると言います。

食塩水スプレーは非常に安全で効果的であるため良い選択肢であると、彼女は話します。

「最近薬局で売られる殆どの鼻スプレーには食塩水しか含まれておらず、これは良いことです。


<メントール>
メントールは鼻詰まりを緩和するという名目で多くのトローチ剤に含まれています。

モーセス医師は、効果はあるものの持続期間は非常に短いと話します。

「鼻詰まりが緩和するのは5、6秒程度です。」

「その上、メントールは苦みがあるため、砂糖入りのトローチに含まれることが多くなっています。」

「このため効果は最小限である上、虫歯のリスクにさらされることとなります。」


<咳止め薬>
咳止め薬が有効であるという証拠は非常に限られています。

また、効果を上回る副作用リスクがあるため、子供には推奨されていません。

世界保健機関(WHO)によると、台所の蜂蜜を使った方が効果的である可能性があるといいます。

出典: 2019年5月30日更新 ABC News 『What do cold and flu medicines actually do? Our guide, from pseudoephedrine and paracetamol to vitamin C』(2019年6月24日に利用)
https://www.medicalnewstoday.com/articles/325321.php