飛行機はどれくらい安全なのか?
2020年2月24日(HealthDay News)- シートベルトを締めて離陸の準備をしましょう。
飛行機はかつてないほど安全になったと専門家は言います。
最近、ボーイング航空機の大規模な墜落事故があったにもかかわらず、飛行機の安全性に関するニュースは良好なようです。
マサチューセッツ工科大学(MIT)経営学部の教授であるアーノルド・バーネット博士によると、世界中で、ここ数十年間、航空機事故による旅客の死亡は急減しています。
「世界中で航空機事故で亡くなる危険は10年ごとに2倍ずつ低下しています。」
とバーネット博士はMITのニュースリリースで述べました。
「それは、過去10年間に継続していただけでなく、最新では3倍近い改善があります。航空機の飛行がかつてないほど安全になり、更に向上するのが難しくなったとしても改善ペースは全く緩んでいません。」
「それは本当に感銘があることであり、人々はそれを心に留めておくことが重要です。」
彼は、1998年から2007年にかけては270万人の搭乗者に対し1人の死亡に対し、2008年から2017年の10年間の旅客便では、790万人の搭乗者につき1人の死亡であったことを発見しました。
1988年から1997年の間は、搭乗者130万人につき1人の死亡でした。
さらに死亡率を振り返ってみると1978年から1987年までは搭乗者75万人につき1人の死亡であり、1968年から1977年まででは、搭乗者35万人につき1人の死亡率であることを研究者らは発見しました。
どこの航空会社が最も安全なのでしょうか?
この調査では、最も死亡リスクの低い航空会社は、米国、欧州連合(EU)、中国、日本、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イスラエルに拠点があることがわかりました。
これらの国での全体的な死亡率は、2008年から2017年のでは、3,310万人の搭乗者につき1人の死亡でした。
アジアの多くの国々と南米や中東の一部の国では、2008年から2017年の間に搭乗者740万人につき1人が死亡するという中程度のリスクがありました。
アジア、アフリカ、ラテンアメリカの一部の発展途上国では、2008年から2017年の間に120万人の搭乗者あたり1人と死亡率が高くなっていましたが、それは、1998年から2007年では40万人の搭乗者中1人死亡であったため、それからは大幅に改善されました。
「過去数十年と比較して最も目立った2つの変化は、中国と東ヨーロッパでの急激な改善でした。」とバーネット氏は述べました。
航空会社の乗客での全体的な死亡率は、飛行機に対する一般的な恐怖よりも、はるかに速く減少している、とバーネットは付け加えています。
「飛行機はますます安全になりました。」
とバーネット氏は述べました。
「人々の不安レベルはそれほど下がってはいないとは思いますが、40年前よりも10倍安全なのです。その事実を知るのは良い事であると思います。」
この研究は最近、交通輸送の旗艦誌Transportation Scienceのオンライン版に掲載されました。
【以下のリンクより引用】
Health Day