高脂肪食は脳の食物摂取量調節能力を制限する
細胞代謝ジャーナル(journal Cell Metabolism)に発表された新しい研究によると、脂肪を多く摂取すると、食物摂取を調節する脳の領域が機能不全になる可能性があるといいます。
脂肪の摂取量が多すぎると、ミクログリアと呼ばれる免疫細胞(脳の10〜15%を占める)の数が増え、食物摂取量とエネルギー消費量を制御する要となるニューロン群を含む、視床下部内側基底部内に局所的な炎症を引き起こすことが知られています。
研究では、4週間の間マウスに脂肪分を多く含む餌を与えました。
過食や肥満がミクログリアの増殖によって引き起こされたことを立証するため、研究者らはPLX5622とよばれる実験薬を投与することで、高脂肪食を食べているマウスの脳内のミクログリアの多くを除去しました。
研究者らは、この薬を投与されたマウスは、薬を投与されていない同じ餌を食べたマウスと比較して食物摂取量が15%減り、体重増加は20%低くなったことを見出しました。
研究者らはまた、ミクログリアが炎症反応を活性化するのを防ぐためにマウスの遺伝子操作を行うと、これらの高脂肪食を摂取したマウスの食物摂取量は15%減り、体重増加は40%減少したことがわかりました。
このことは、ミクログリアの炎症作用自体が、過食と体重増加の原因であることを示しています。
同研究の共同主任研究者であるJoshua Thalerは、次のように述べています。
「これらの実験により、ミクログリアによる炎症活性化は高脂肪食による肥満を誘発するだけでなく、視床下部のエネルギーバランス規制を改変し、過剰な体重増加にもつながることが確証されました。」
出典:2017年7月10日更新Health Spectator UK『A high-fat diet limits the brain’s ability to regulate food intake』(2019年4月26日に利用)
https://health.spectator.co.uk/a-high-fat-diet-limits-the-brains-ability-to-regulate-food-intake/
脂肪の摂取量が多すぎると、ミクログリアと呼ばれる免疫細胞(脳の10〜15%を占める)の数が増え、食物摂取量とエネルギー消費量を制御する要となるニューロン群を含む、視床下部内側基底部内に局所的な炎症を引き起こすことが知られています。
研究では、4週間の間マウスに脂肪分を多く含む餌を与えました。
過食や肥満がミクログリアの増殖によって引き起こされたことを立証するため、研究者らはPLX5622とよばれる実験薬を投与することで、高脂肪食を食べているマウスの脳内のミクログリアの多くを除去しました。
研究者らは、この薬を投与されたマウスは、薬を投与されていない同じ餌を食べたマウスと比較して食物摂取量が15%減り、体重増加は20%低くなったことを見出しました。
研究者らはまた、ミクログリアが炎症反応を活性化するのを防ぐためにマウスの遺伝子操作を行うと、これらの高脂肪食を摂取したマウスの食物摂取量は15%減り、体重増加は40%減少したことがわかりました。
このことは、ミクログリアの炎症作用自体が、過食と体重増加の原因であることを示しています。
同研究の共同主任研究者であるJoshua Thalerは、次のように述べています。
「これらの実験により、ミクログリアによる炎症活性化は高脂肪食による肥満を誘発するだけでなく、視床下部のエネルギーバランス規制を改変し、過剰な体重増加にもつながることが確証されました。」
出典:2017年7月10日更新Health Spectator UK『A high-fat diet limits the brain’s ability to regulate food intake』(2019年4月26日に利用)
https://health.spectator.co.uk/a-high-fat-diet-limits-the-brains-ability-to-regulate-food-intake/