高血圧ならばインフルエンザの予防接種を受けましょう
2019年9月1日(HealthDay News)- 高血圧である場合、インフルエンザの予防接種を受けると命を救うことができると研究で示されています。
新しい研究によると、インフルエンザの予防接種を受けた高血圧の患者は、インフルエンザのシーズン中に死亡するリスクが予防接種を受けなかった人と比べてほぼ18%低いことがわかりました。
以前の研究では、インフルエンザによって体にかかるストレスが心臓発作や脳卒中を引き起こす可能性があることがわかっています。高血圧の患者ではすでにその両方のリスクが高くなっています。
この研究では、研究者は2007年から2016年の間にインフルエンザの9つのシーズンに高血圧症であった18歳から100歳までの608,000人以上についてのデンマークのデータを分析しました。
研究者は、インフルエンザの季節ごとにインフルエンザの予防接種を受けた患者の数と死亡した患者の数を調べました。
インフルエンザの季節に患者の特性(年齢、健康上の問題、投薬状況など)を調整した後で、インフルエンザワクチンの接種によってあらゆる原因 での死亡のリスクが18%低下しました。心血管系の原因による死亡リスクは16%低下しました。心臓発作や脳卒中による死亡リスクでは10%低下していました。
この研究結果は、パリで開催された欧州心臓病学会(ESC)の年次総会で発表される予定ですが。会議で発表された研究は、通常、 査読付きジャーナルに掲載されるまでは予備と見なされます。
「これらの結果を考えると、高血圧のすべての患者は毎年インフルエンザの予防接種を受けるべきであると考えます。」
とコペンハーゲン大学の研究員であるダニエル・モディン氏は述べています。
「予防接種は安全で、安価で、すぐに利用でき、インフルエンザ感染を減らします。
それに加えて、我々の研究が命にかかわる心臓発作や脳卒中、その他の原因による死亡からも保護できることを示唆しているのです。」
モディン氏は、調査したインフルエンザの9シーズン中に、ワクチンの接種率は26%から36%の範囲であったことを指摘しました。
これは、高血圧の多くの患者がワクチンを受けておらず、保護されていないことを意味します。
「高血圧である人は、医師と予防接種について話し合う価値はあるでしょう。」とモディン氏は述べています。
【以下のウェブサイトより引用】
Got High Blood Pressure? Get Your Flu Shot
Health Day