高血圧によりCOVID-19の死亡リスクが高まる
2020年6月5日(ヘルスデイニュース)- 中国のCOVID-19患者では、高血圧の患者は高血圧でない患者と比較してコロナウイルスによる死亡のリスクが2倍であることがわかりました。
そして、それを制御するために薬物を服用していなかった高血圧の患者は、さらに高いリスクにあると調査結果は示しています。
しかし、この研究は関連を発見しただけで、因果関係を証明できませんでした。
この研究では、中国とアイルランドの研究者が2月5日から3月15日までに中国の武漢にある1つの病院に入院した約2,900人のCOVID-19患者のデータを分析しました。
医学誌ヨーロピアンハートジャーナル(European Heart Journal)で6月5日に発表された報告によると、分析により、他の患者の1%と比べて、高血圧の患者では4%が死亡したことが明らかになりました。
高血圧の薬を服用していない人では、服用していた人の3%と比較して8%が亡くなりました。
中国・西安にある西京病院のフェイ・リー博士とタオ・リン博士が率いる研究者たちは、2,300人の高血圧患者を対象とした他の3つの研究のデータと、今回のデータを統合しました。
研究者らは、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤またはアンジオテンシン受容体遮断薬(ARB)を服用している患者は、他の血圧治療薬を服用している患者よりも死亡する可能性が低いことを発見しました。
しかし、研究者らは、研究の規模もありこの発見は偶然による可能性があるとも強調しています。
「高血圧の患者がCOVID-19による死亡のリスクが高いことを認識することが重要です。」
とリー博士は述べました。
「高血圧である人々は、このパンデミックの間は、自分の健康管理には注意すべきであり、コロナウイルスに感染している場合は、もっと注意を払う必要があります。」
【以下のリンクより引用】
High Blood Pressure Might Raise COVID-19 Death Risk
Health Day