麻疹の太平洋への広がり、サモアが緊急事態を宣言
メルボルン(ロイター)- サモアは今週末、緊急事態を宣言し、太平洋諸島に広がった麻疹の流行に関連した死者が数人確認され、すべての学校を閉鎖し、公共の集会を厳しく取り締まりました。
赤道の南、ハワイとニュージーランドの中間に位置するわずか人口20万人の島国では、最初の死亡が報告された10月下旬に麻疹の流行が 宣言されました。
それ以来、少なくとも6人が死亡していますが、大部分は2歳未満の乳児であり、今回の流行に関連していると保健省は先週の声明で述べています。
麻疹の疑われる716症例のうち、40%が入院を必要としました。
週末の時点で、予防接種は、まだワクチン接種を受けていない一般の人々でのワクチンの接種は現在、法的義務となっていると当局は声明で述べています。
保険省によると、予防接種を受けているのは人口の約3分の2のみです。
「現在の状況と貧弱な保険による(予防接種の)補償では、最悪の事態が起こると予想しています。」
とサモア保健局長のリーサ・テイク・ナセリ氏は保健省の声明で言及しています。
彼は、亡くなった子供たちは予防接種を受けていなかったと付け加えました。
ニュージーランドのウィンストン・ピーターズ外務大臣は、金曜日に、この流行の対策としてサモアに3,000個のワクチンと12人の看護師を派遣し支援 すると述べました。
「麻疹は非常に伝染性が高く、今回の流行はサモアでは人の命を奪いました。」
とピーターズ氏は声明で述べました。
「協力し合ってその広がりを止めることは皆さんが望んでいることだと思います。」
一部の親が哲学的または宗教的な理由、もしくは、ワクチンが自閉症を引き起こす可能性があるという医学的に暴露された懸念により、予防接種を 避ける米国やドイツなどの裕福な国々を含め、麻疹の事例は世界的に増加しています。
サモアから約900km(559.23マイル)にあるトンガでは、保健省が先週、ニュージーランドからトンガのラグビーチームが帰国した後、国内で麻疹が発生したと述べました。
そして、それ以来、麻疹は、251症例確認または疑われていることが特定されたと同省は声明で述べました。
ニュージーランドのマスコミによると、米領サモアに隣接するアメリカ領サモアは、木曜日にサモアとトンガで麻疹が発生した後、公衆衛生上の 緊急事態を宣言しています。
サモア保健局長のナセリ氏によると、トンガとアメリカ領サモアでは、人口の約90%が予防接種を受けており、これらの国では麻疹に関連した死亡は報告されていません。
【以下のリンクより引用】
Samoa declares state of emergency as measles spreads across Pacific
Reuters