黒人女性ではビタミンDがCOVID-19の罹患率を下げるかもしれない

2021年7月28日（ヘルスディニュース）- 黒人女性がCOVID-19に感染しやすい理由の手がかりを明らかにした新しい研究では、ビタミンDが低レベルであることが感染のリスクを高める可能性があることが示されています。

しかし、この病気に対してはワクチンが唯一の証明された予防であるため、これは、COVID-19から身を守るために、ビタミンDサプリメント摂取すべきだということではありません。

この研究において、研究者はCOVID-19の検査を受けた女性のビタミンDレベルを評価しました。調査は、1995年に開始され、21歳〜69歳の59,000人の黒人女性を登録した黒人女性の健康調査のデータを分析しました。

研究者らは、ビタミンDのレベルが不足している黒人女性は、ビタミンDのレベルが十分である女性よりもCOVID-19感染のリスクが69％高いと結論付けました。

「約4人に1人がビタミンDの血中濃度が低すぎるか、骨と全体的な健康に不十分です。」

と、ボストン大学公衆衛生学部の疫学准教授、で大学にあるスローン疫学センターでの女性の健康調査についての筆頭著者のイヴェット・コジエ博士は述べています。

「私たちの研究は、適切なレベルのビタミンDが重要であるもう1つの理由、つまりCOVID-19感染のリスクを低下させる可能性を示しています。」

オンラインジャーナルのPLOS ONEで7月27日に公開された研究の著者によると、この関連性は肥満女性の間で最も強く、これは他の女性と比較して黒人女性の肥満率が高いことを考えると重要な発見です。

研究チームは、以前行われたいくつかの研究でビタミンDレベルとCOVID-19リスクとの関連が発見されてましたが、それらは主に白人での研究であり人種または体脂肪に基づくリスク推定値ではありませんでした。

ビタミンD欠乏症は黒人女性にはよく見られますが、これらの調査結果は、そのことがCOVID-19のリスクが高い理由の一部を説明するのに役立つ可能性があると研究者らは大学のニュースリリースで述べています。

この研究では、COVID-19リスクに関連する多くの主要な要因（世帯人数、教育年数や近隣住民の富裕度）は、ビタミンDレベルとCOVID-19リスクとの関連を説明していないこともわかりました。

ビタミンDは、サプリメント、フィシュオイル、赤身肉、肝臓、栄養強化食品から摂取することができます。

体はまた、皮膚が日光に当たるとそれに反応してそれを生成し、ニックネームである「日光ビタミン」を作り出します。

現在、ビタミンDがCOVID-19のリスクを軽減するのか、COVID-19を患っている人々の症状を緩和するのに役立つかを判断するための臨床試験が実施されています。

また、ビタミンD欠乏や肥満は、骨粗鬆症、癌、心臓病などの慢性疾患のリスクと関連していることが知られています。

【以下のリンクより引用】

Vitamin D May Lower Black Women's Odds for COVID-19

Healthday

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