アミオダロン (アンカロン ジェネリック)

アミオダロンは、命に関わる重い不整脈の治療に使われる経口抗不整脈薬です。アミオダロンには多くのヨウ素が含まれており、

赤ちゃんの健康に悪影響を与えるリスクがあるため、妊娠中や授乳中の使用は避けてください。

心臓の電気信号は一定のリズムで心臓全体に伝わり、ポンプのように血液を全身へ送り出していますが、電気が早すぎるタイミングで出たり、正常ではない場所から出たりすることで、「異常な電気の流れ」が起こり、不整脈が発生します。アミオダロンは、異常な電気信号の乱れを制御し、心臓のリズムを元に戻し安定させます。

報告されている一般的な副作用には、以下のようなものがあります。

吐き気、便秘、徐脈、肝機能障害、味覚異常、光線過敏症、甲状腺機能異常（上昇または低下）、皮膚の発疹や湿疹、

睡眠障害、振戦など

これらの症状が現れた場合は、速やかに医師へ相談してください。

アミオダロン (アンカロン ジェネリック)は、心臓の異常な興奮を抑えて脈のリズムを整える、長時間作用型の抗不整脈薬に分類されます。

心筋細胞のカリウムチャネルを遮断することで、心臓の電気が長く続くようにし、異常な電気信号が繰り返し発生するのを防ぎます。

光線過敏症を起こすことがあるため、日光に当たる際は必ず紫外線対策（日焼け止め・帽子・長袖）を行ってください。

また、グレープフルーツ（ジュース含む）は薬の作用を強め、副作用のリスクを高めるおそれがあるため、摂取しないでください。

アミオダロンは心筋の電気活動を安定させ、脈の乱れを防ぐ作用を持つお薬で、効果が長く続くのが特徴です。

主に心房細動、心室頻拍、心室細動など、生命に関わる重度の可能性がある不整脈の治療に使用されます。

【参照文献】医療法人恵山会 丸山病院

＊添付文書をよく読み、医師に指示された服用方法に従ってください。

＊用量は病状等により異なりますので以下は目安としてお読みください。

【用法】

・錠剤は噛んだり砕いたりせず、水またはぬるま湯でそのまま経口服用してください。
・薬の作用が強すぎる、または弱すぎると感じても、自己判断で用量を変更せず、必ず医師に相談してください。
・過量に服用した場合は、直ちに医師に連絡してください。 めまい、失神、心拍数の低下、吐き気、疲労感、肝障害、混乱などの症状が現れる可能性があります。
・症状が改善したように感じても、医師の指示がない限り服用を中止しないでください。 自己判断で中止すると、不整脈が再発し、重篤な状態に陥る可能性があります。

【用量】

成人の場合、以下のように段階的に用量を調整しながら服用を継続します。

初回：200mgを1日3回（朝・昼・夕）、1週間継続

次に：200mgを1日2回に減量し、さらに1週間継続

続いて：200mgを1日1回に減量し、医師の指示があるまで服用を継続します。

患者の状態や薬の効果に応じて、医師が用量を増減することがあります。

【小児および青年への使用】

本剤は小児および青年には使用できません。

【高齢者】

高齢者には、通常よりも低い用量が処方されることがあります。また、血圧・甲状腺機能・肝機能などの定期的な検査が必要です。

【服用を忘れた場合】

服用を忘れたことに気づいたら、できるだけ早く1回分を服用してください。 次の服用時間が近い場合は、その回を飛ばし、通常のスケジュールに戻してください。 絶対に2回分をまとめて服用しないでください。

・成分にアレルギーがある方は使用しないでください。
・妊娠中または妊娠の可能性がある方、授乳中の方は使用は避けてください。
・服用中は、定期的に血液検査、肝機能・甲状腺機能の検査を受けてください。
・他の薬剤を併用している場合は、必ず事前に医師に伝えてください。 
・グレープフルーツやグレープフルーツジュースはアミオダロンの代謝を妨げ、血中濃度が上昇して副作用が強く現れるおそれがあるため、摂取は避けてください。

以下に該当する場合は使用できません。

・アミオダロンまたはヨウ素に対して過敏症の既往がある方
・洞不全症候群、重度の房室ブロック（ペースメーカー未装着）
・重度の心不全または持続的な低血圧
・妊娠中・授乳中の方

以下に該当する場合は、慎重に投与する必要があります。

・肝機能または腎機能に障害がある方
・ 心不全や心筋症の既往がある方
・ペースメーカーまたは植込み型除細動器（ICD）を装着している方

以下の薬剤との併用に注意してください。

・喘息の治療薬
・解熱鎮痛薬（ジクロフェナクなど）
・β遮断薬
・ワルファリン（クマディン）などの抗凝固薬
・利尿薬
・糖尿病治療薬
・麻薬性鎮痛薬（モルヒネなど）
・HIV治療薬
・他の抗不整脈薬
・強心薬

胎児への影響が報告されているため、妊娠中または妊娠の可能性がある方の使用は避けてください。

また、授乳中の使用も控える必要があります。やむを得ず使用する場合は、医師と十分に相談し、授乳の中止も含めた対応が求められます。

開封後は直射日光を避け、涼しい場所で保管してください。子どもの手の届かない場所に保管してください。