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クイニン (硫酸キニーネ)

クイニン (硫酸キニーネ)はマラリアの治療薬です。マラリア原虫の中で高濃度に達し、マラリア原虫を死滅させる有毒なヘム色素の蓄積を引き起こします。

同義語

キノック‐S ジェネリック

有効成分

硫酸キニーネ, Quinine Sulphate

その他のブランド名

クイニン, Quinin

包装

10

製造元

HAB Pharmaceuticals & Research, Wockhardt

形状

含有量

200mg, 300mg, 600mg

製造国

インド

SKU

3192

【クイニン (硫酸キニーネ)】食事と一緒に服用下さい。

【クイニン (硫酸キニーネ)】アルコールとの相互作用は不明です。医師へご確認下さい。


【クイニン (硫酸キニーネ)】妊娠中に使用するのは、危険である可能性があります。
動物研究では胎児に悪影響を及ぼしていますが、ヒトでの研究は限られています。妊婦へ使用する利益がリスクを上回る場合には使用される可能性もあります。医師にご相談くださ

い。



【クイニン (硫酸キニーネ)】母乳育児中の使用は安全です。ヒトの研究では、薬物が母乳中に有意な量で流入しないか、乳児に毒性を引き起こすとは考えられていないことが示唆されています。


【クイニン (硫酸キニーネ)】気分が優れない場合は、運転を行わないでください。本薬は視覚障害を引き起こす可能性があり、めまいなどを引き起こし運転能力に影響することがあります。


【クイニン (硫酸キニーネ)】腎疾患がある場合は、注意が必要です。用量調整の必要がある可能性があります。医師へご相談下さい。



【クイニン (硫酸キニーネ)】肝疾患がある場合は注意が必要です。用量調整が必要となることがありますので医師へご相談ください。


シルデナフィル

キニーネ

使用方法
クイニン (硫酸キニーネ)は、マラリアおよび脳マラリアの治療に使用されます。
効能・効果
クイニン (硫酸キニーネ)は、マラリア原虫の中で高濃度に達し、マラリア原虫を死滅させる有毒なヘム色素の蓄積を引き起こす弱塩基です。
一般的な副作用
吐き気、腹痛、視覚障害、色覚の変化、めまい、顔の発赤、頭痛、心拍数の変化、発汗の増加、耳鳴り、空間識失調、嘔吐
専門家のアドバイス
  • 胃の不調を最小限に抑えるために、食事と一緒に服用ください。
  • 心拍の不規則なリズムに関連する心臓の問題や肝臓や腎臓の問題がある場合は、医師に相談してください。
  • 原因不明の出血や挫傷を経験した場合は、すぐに医師の診察を受けてください。クイニン (硫酸キニーネ)は血小板減少症を発症し血小板数を減少させる可能性があります。
  • クイニン (硫酸キニーネ)での治療中は、定期的に血糖値を確認する必要があります。
  • 妊娠中、または妊娠を計画中であるか授乳中である場合は、医師にご相談ください。
  • クイニン (硫酸キニーネ)またはその成分、もしくは、メフロキンもしくはキニジンにアレルギーがある場合には服用しないでください。
  • QT間隔(心臓の電気的活動を乱して心臓障害につながる)が長くなった場合は薬の使用を避けてください。
  • グルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症(赤血球に影響を与える遺伝性疾患)に罹患している場合は服用しないで下さい。
  • 重症筋無力症(重度の筋肉衰弱を特徴とする稀な疾患)に罹患している場合には服用しないでください。
  • 視神経炎(視覚障害を引き起こす眼の炎症)がある場合は使用しないでください。
  • 黒海熱(マラリアの合併症)、血栓性血小板減少性紫斑病(まれな血液疾患)または血小板減少症(血液中の血小板数の異常減少)の既往がある場合は、服用しないでください。
  • 耳鳴りや血尿(尿中に血液が混入)が見られる場合は、使用しないで下さい。
よくある質問
Q.クイニン (硫酸キニーネ)は、脚や足の痙攣の治療には適していますか?
はい。クイニン (硫酸キニーネ)は、定期的に睡眠を妨げる夜間の痙攣を予防するための治療に使用されることもあります。

Q.クイニン (硫酸キニーネ)はむずむず脚症候群の治療に役立ちますか?
いいえ。クイニン (硫酸キニーネ)は、むずむず脚症候群のような神経症状への使用が指示されていません。しかし、夜間に発生する脚のけいれんを予防し、治療するために使用される場合があります。

Q.クイニン (硫酸キニーネ)はアルカロイド、覚醒剤または利尿薬ですか?
クイニン (硫酸キニーネ)はシンコナの樹皮から採取されるアルカロイドです。覚醒剤ではありませんので脳または精神機能を刺激しません。また尿の排出も増加させませんので利尿剤でもありません。

Q.ワルファリンと一緒にクイニン (硫酸キニーネ)を服用できますか?
ワルファリンをクイニン (硫酸キニーネ)と一緒に投与すると、血小板減少症を起こし小板数が減少する可能性があるため、原因不明の出血または挫傷のリスクが増加する可能性があります。
クイニン (硫酸キニーネ)での治療を開始する前に、現在摂取しているすべての薬物を医師に知らせてください。

Q.クイニン (硫酸キニーネ)はマラリアを予防しますか?
クイニン (硫酸キニーネ)はマラリアを予防しません。これは、クロロキンを含む複数の薬剤に耐性のある熱帯熱マラリア原虫に起因するマラリアの治療に使用されます。

基本情報
米国食品医薬品局が、副作用および死亡事故の危険性があるとして、未承認ブランドによるキニーネの販売を禁止しました。2006年12月の時点で、食品医薬品局の承認を得たキニーネを販売できるブランドは、Qualaquinのみとなっています。 キニーネは、マラリア、寄生虫によるその他の疾患の治療に使われています。マラリアは、感染した蚊にさされることで、体内に入り、寄生虫に感染することが原因で発症します。マラリアは、アフリカ、南アフリカおよび南アジアなどのエリアでよくみられます。 またキニーネは、本医薬ガイドに記載されている目的以外にも利用されています。 マラリアは熱帯から亜熱帯に広く分布する原虫感染症です。世界保健機関・WHOの推計によりますと、年間3~5億人の感染者。150万~270万人の死亡者数があるとされています。この数字の多くはサハラ以南のアフリカでの5歳児未満の小児が占めますが、アフリカ以外の東南アジア、南亜細亜、南太平洋諸国、中南米でも多数の発生例があります。旅行者が帰国してからマラリアを発症するケースは約3万人と推計されています。日本では2000年以降は100例を下回り、減少してきています。感染すると高熱、吐き気、頭痛などの症状が現れます。悪性の場合では脳マラリアによって腎不全や意識障害など深刻な状態を引き起こし死に至る危険性があります。  マラリアの病原体は4種あります。熱帯熱マラリア原虫(P. falciparum )、三日熱マラリア原虫(P. vivax )、卵形マラリア原虫(P. ovale )、四日熱マラリア原虫(P. malariae )。媒介動物は蚊(マハダラカ)です。マハダラカの唾液腺にスポロゾイトとして蓄積されたマラリア原虫は、メスのマハダラカが産卵に備えて吸血する際に唾液を注入するさいにヒトの体内にスポロゾイトが侵入します。血液中に入った後は45分ほどで肝細胞に取り付きます。その後肝細胞の中で1~3週間かけ増殖し、分裂小体(メロゾイト)が数千個になると肝細胞を破壊して赤血球に入り込みます。赤血球の中で8~32個に分裂し、赤血球を破壊して血液中に流れ出て、また別の赤血球に取り付きこの過程を繰り返します。  マラリアを発症すると、40度もの高熱が出ますが比較的短時間で下がります。ただし、三日熱マラリアですと約48時間置き、四日マラリアですと72時間おきに高熱を繰り返します。卵形マラリアの場合、三日マラリアとほぼ同じ50時間毎に発熱を繰り返します。いずれの場合、一旦熱が下がるため油断しやすいのですが、早急に治療を開始しないと重篤化する危険性が高くなります。三度目の高熱を発症したときは大変危険な状態とされています。治療をせずに放置すると、慢性マラリア化し、発熱の間隔が延びて血中の原虫は減少します。三日熱マラリアと卵形マラリアでは一部の原虫が肝細胞内で休眠型となり、長期間潜伏する場合があります。日熱マラリア原虫の成熟体は、血液中に長期間(数か月~数年間)潜伏し発症させることがあります。

用法・用量
※医師に指示された服用方法に従って下さい。
※用量は症状等により異なりますので、以下は目安としてお読み下さい。

【熱帯熱マラリアの治療】
成人:
8時間毎に1回600mg(300mg錠を2個)の服用を7日間継続することが推奨されています。

小児:
8時間毎に1回体重1kgあたり硫酸キニーネ10mgの服用を7日間継続することが推奨されています。

【夜中のこむら返りの治療】
成人(高齢者含む):
就寝時に300mg(300mg錠を1個)を服用することが推奨されています。

小児:
本薬を夜中の足の痙攣(こむら返り)に使用する場合、10歳未満の小児には使用できません。

【服用を忘れた場合】
予定時間に服用し忘れた場合は思い出し次第直ぐに服用し、その後は通常通りの服用スケジュールに戻って下さい。
忘れた用量を補うために倍量服用しないで下さい。

医師の指示があるまでは服用を継続して下さい。
症状に改善が見られたからといって、服用を中止してはいけません。
薬の服用を止めると、症状が再発もしくは悪化する可能性があります。

警告
  • 本剤の成分に対しアレルギーをもっている患者へ使用をさけること
  • 飲み合わせの悪い薬があるので医師と相談すること
  • 妊婦、または妊娠している可能性のある患者への投与は避けること
禁忌
  • ヘモグロビン尿を持つ患者
  • 視神経の炎症によって引き起こされた視力障害を持つ患者
  • 耳鳴りなどの聴覚への異常を持つ患者
  • 重症筋無力症を持つ患者
  • 妊娠中の女性に対して脚のけいれんの治療目的での使用は禁忌です
  • お薬の成分に対してアレルギーがある場合の使用は禁忌です
相互作用
下記のいずれかの薬と併用する場合には不整脈の可能性があります。

  • アミオダロン、キニジン
  • 抗ヒスタミン薬のテルフェナジンやアステミゾール
  • ドロペリドール
  • ハロファントリン
  • ハロペリドール
  • メフロキン
  • モキシフロキサシン
  • ピモジド
  • ルメファントリン、アルテメテル
  • サキナビル
  • チオリダジン キニーネは下記薬の血中濃度を増加させ、副作用のリスクを増加させる可能性があります。
  • アマンタジン
  • ジゴキシン
  • フレカイニド
  • メフロキン
高齢者への投与
次のような副作用が見られる場合があり、重大な症状であれば医師に見てもらうこと。
頭痛、眩暈、食欲不振,悪心、嘔吐、下痢、腹痛等

気候要因が将来の蚊の活動を予測 2022年7月7日

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