プリマキン

プリマキンはマラリアの治療に使用されます。

プリマキンは、マラリア原虫の中で高濃度に達し、それを死滅させる有毒なヘム色素の蓄積を引き起こす弱塩基です。

腹痛、上腹部の痛み、胃腸の不快感、嘔吐、吐き気、胸焼け

プリマキンは、マラリアの治療に使用される薬です。プリマキンjpは日本で使用されている名前で、マラリア治療に有効です。

医師の指示に従い、所定の用量および期間で使用した場合、プリマキンは安全です。

プリマキンは、マラリアの症状の繰り返しの発生を治療および防止するために使用されます。作用機序は赤血球内のマラリア原虫に対して作用し、電子伝達系を阻害することで酸化ストレスを引き起こし、原虫を殺滅します。

プリマキンとクリンダマイシンは、ニューモシスチス肺炎の治療のために一緒に与えられます。

プリマキンは、熱帯熱マラリア原虫と呼ばれるマラリア原虫の初期赤血球のステージにおいて活性を示すため、熱帯熱マラリアの治療に使用されます。

いいえ。プリマキンは、マラリアとニューモシスチス肺炎の治療で特に使用されます。その使用に関しては医師の助言に従ってください。

プリマキンはマラリア、特に休眠原虫を殺し、再発を防止する根本的なマラリア治療薬として使用されています。有効成分であるプリマキンは赤血球でのマラリア原虫の増殖を阻害する作用があります。

また、他の薬と併用されることもあります。

＜マラリアについて＞

マラリアは熱帯から亜熱帯に広く分布する原虫感染症です。世界保健機関（WHO）の推計によりますと、年間3～5億人の感染者があり、150万～270万人が死亡しています。

この数字の多くはサハラ以南のアフリカでの5歳児未満の小児が占めますが、東南アジア、南亜細亜、南太平洋諸国、中南米でも多数の発生例があります。

旅行者が帰国してからマラリアを発症するケースは約3万人と推計されています。日本では2000年以降は100例を下回り、減少しています。

感染すると高熱、吐き気、頭痛などの症状が現れます。悪性の場合では脳マラリアによって腎不全や意識障害など深刻な状態を引き起こし死に至る危険性があります。

マラリアの病原体は以下の4種あります。

・熱帯熱マラリア原虫（P. falciparum）

・三日熱マラリア原虫（P. vivax）

・卵形マラリア原虫（P. ovale）

・四日熱マラリア原虫（P. malariae）

マラリアを発症すると、40度もの高熱が出ますが比較的短時間で下がります。ただし、三日熱マラリアですと約48時間おき、四日熱マラリアですと72時間おきに高熱を繰り返します。

卵形マラリアの場合、三日熱マラリアとほぼ同じ50時間毎に発熱を繰り返します。

いずれの場合も一旦熱が下がるため油断しやすいですが、早急に治療を開始しないと重篤化する危険性が高くなります。

三度目の高熱を発症したときは大変危険な状態とされています。治療をせずに放置すると、慢性マラリア化し、発熱の間隔が延びて血中の原虫は減少します。三日熱マラリアと卵形マラリアでは一部の原虫が肝細胞内で休眠型となり、長期間潜伏する場合があります。

三日熱マラリア原虫の成熟体は、血液中に長期間（数か月～数年間）潜伏し発症させることがあります。

※添付文書をよく読み、医師に指示された服用方法に従って下さい。

※用量は症状等により異なりますので、以下は目安としてお読み下さい。

【用法】

・三日熱マラリア原虫および卵形マラリア原虫感染の根治、もしくは三日熱マラリア原虫および卵形マラリア原虫蔓延地域におけるリン酸クロロキンの抑制療法後にのみ使用されます。

・三日熱マラリア原虫および卵形マラリア原虫によるマラリア発作を起こした患者、もしくは赤血球の寄生虫感染がある患者は、まず血液の殺シゾント薬による治療を受ける必要があります。

・マラリア蔓延地域から帰宅後、プリマキン錠を発作予防や三日熱マラリア原虫および卵形マラリア原虫感染の再発予防に使用する場合、プリマキン錠は一般的にクロロキンもしくはその他の抗マラリア薬による治療期間の最後の2週間に、もしくは治療完了直後から服用を開始します。

・プリマキン錠を再発防止に使用する場合、患者のグルコース-6-リン酸脱水素酵素（G6PD）状態を確認の上使用する必要があります。

・薬の消化不良に伴う腹痛や腹部のけいれんを予防するため、プリマキンは食後に服用することが推奨されます。

【用量】

成人

1日1錠（15mg）を14日間服用します。 軽度～中等度のG6PD欠損症がある場合は、体重1kgあたりプリマキン0.75mgを1週間に1度、8週間継続服用します。

子供

体重1kgあたり1日0.39mgを14日間服用します。 軽度～中等度のG6PD欠損症がある場合は、体重1kgあたりプリマキン0.75mgを1週間に1度、8週間継続服用します。

いくつかの種類の三日熱マラリア原虫感染の根治には、薬剤耐性のため、より高い用量、もしくはより長い治療期間が必要となる可能性があります。

・本剤の成分に対しアレルギーがある場合は使用を避けること
・飲み合わせの悪い薬があるので医師と相談すること
・マラリアの種類によっては、薬に耐性のあるものがあるので注意すること
・乾癬、消化器疾患、肝疾患、または中枢神経系疾患のある場合と高齢者、小児への投与は慎重におこなうこと

プリマキンまたは本剤に含まれる成分に対してアレルギーの既往歴がある場合は使用を避けてください。

また、投薬後に重篤な溶血性貧血が確認されているため、グルコース-6-リン酸脱水素酵素（G6PD）欠損症の患者への使用は避けてください。

下記の場合には事前に医師に該当を伝えてください。

・グルコース-6-リン酸脱水素酵素（G-6-PD）欠損症の場合
・関節リウマチの場合
・紅斑性狼瘡の場合
・キナクリン療法を行っている場合

メパクリンは、プリマキンの血中濃度を上げるため併用する場合には特に注意が必要です。

妊娠中、または妊娠している可能性がある場合、授乳中の場合は事前に医師に伝えてください。

プリマキンは直射日光を避け、涼しい場所に保管してください。

子供の手の届かない場所に保管し、使用期限が過ぎたものは使用しないでください。