エルロチニブ (タルセバ ジェネリック)

エルロチニブは、EGFR（上皮成長因子受容体）に関連する非小細胞肺がんや、膵臓がんなどの治療に使用される経口抗がん剤です。空腹時（食事の1時間前または2時間後）に水で服用します。喫煙は薬の効果を下げるため、治療中は禁煙が推奨されます。

【参照文献】オンコロ

細胞の表面に存在するタンパク質であるEGFRを阻害することで、異常な細胞の増殖や進行を抑制します。EGFR変異のある腫瘍において、効果が高いとされています。

副作用には、以下のようなものがあります。

吐き気、嘔吐、疲労、呼吸困難、腹痛、浮腫、体重減少、食欲減退、貧血、感染、骨の痛み、便秘、下痢、

発熱、発疹、口内炎（口の炎症）など

症状が悪化した場合や、気になる症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診してください。

・また、間質性肺疾患、角膜穿孔、角膜潰瘍などの重篤な副作用が現れることがあります。
・息切れ、呼吸困難、咳、発熱など初期症状が見られた際、すぐに医師に相談し、必要に応じて継続的に経過を観察してください。

エルロチニブは、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤に分類される経口抗がん剤で、がん細胞の増殖や進行を抑える分子標的治療薬です。

【参照文献】日経メディカル

はい、まれに好中球減少症が発生することが報告されており、定期的な血液検査が推奨されます。

1回の服用で約36時間とされており、比較的長時間作用します。

EGFR変異の有無や個人差により異なりますが、副作用が比較的強く出る可能性がある薬剤です。

有効性の高い分子標的治療薬とされていますが、慎重な投与と継続的なモニタリングが必要です。

副作用の程度や治療経過によって、医師の判断で中止される場合があります。自己判断で中止せず、必ず医師に相談してください。

がん細胞の表面にあるEGFR（上皮成長因子受容体）の過剰な働きを抑えることで、がんの増殖を防ぎます。特に非喫煙者、女性、

アジア人に多いとされる非小細胞肺がんや、膵がんの治療に使われ、生存期間の延長が期待されています。

＊添付文書をよく読み、医師に指示された服用方法に従ってください。

＊用量は病状等により異なりますので以下は目安としてお読みください。

通常、成人には1日1回150mgを食事の1時間前または2時間後に服用してください。

・本剤は十分な知識・経験を有する医師の管理下で使用してください。
・使用前は添付文書を十分に確認し、患者または家族に治療の有効性・リスク・代替療法について説明し、同意を得た上で開始して
　ください。
・間質性肺疾患のリスクがあるため、咳、呼吸困難、発熱などの症状が現れた場合はすぐに医師へ相談してください。
・必要に応じて、胸部X線や胸部CT、動脈血酸素分圧（PaO₂）、酸素飽和度（SpO₂）、肺胞気－動脈酸素分圧較差（A-aDO₂）、
　肺拡散能力（DLCO）などの検査を行い、経過を慎重に観察してください。
・肝機能障害のリスクがあるため、治療中は定期的な肝機能検査を行ってください。
・投与前には、副作用とその初期症状について十分理解し、観察を徹底してください。

以下に該当する場合は使用できません。

・本剤の成分に対して過敏症の既往がある場合
・妊娠中、または授乳中の方
・糖不耐性の方

以下に該当する場合は、慎重に投与する必要があります。

・間質性肺疾患またはその既往歴がある方
・肺感染症の既往がある方
・肝機能障害、消化管潰瘍、腸管憩室などの消化管疾患の既往がある方
・ギルバート症候群のある方
・18歳未満の小児および若年層への使用は、安全性・有効性が確立していないため推奨されません
・コンタクトレンズを使用している方、または角膜疾患・ドライアイなどの眼疾患がある方

以下の薬剤との併用には注意が必要です。

CYP3A4を誘導する薬剤
・リファンピシン
・フェニトイン
・カルバマゼピン
・フェノバルビタール
・セイヨウオトギリソウ（St. John's Wort）

CYP3A4を阻害する薬剤
・ケトコナゾール
・イトラコナゾール
・クラリスロマイシン
・テリスロマイシン
・インジナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル（抗ウイルス薬）

その他
・塩酸シプロフロキサシン
・プロトンポンプ阻害薬（オメプラゾールなど）
・H2受容体拮抗薬（ラニチジンなど）
・抗凝血薬（ワルファリンなど）
・グレープフルーツジュース
・タバコ（喫煙）

・妊娠中・授乳中の方への使用は原則避けるべきです。やむを得ず使用する場合は、治療上の有益性が危険性を上回ると医師が
　判断し、胎児へのリスクや妊娠継続の危険性について十分な説明と同意を得たうえで、慎重に投与してください。

・本剤使用中および投与終了後一定期間は授乳を中止してください。

・妊娠する可能性のある女性は確実な避妊をしてください。

室温で保存し、直射日光や湿気を避けて保管してください。小児の手の届かない場所で保管してください。