ルシファックス (リファキシミン)

ルシファックス (リファキシミン)は、肝性脳症および下痢を予防するために使用されます。

ルシファックス (リファキシミン)は抗生物質です。 肝性脳症の再発を減少させる、胃腸管内で発生するアンモニア産生細菌を死滅させることで作用します。

吐き気、嘔吐、めまい、頭痛、鼓腸、浮腫、便秘

• 肝疾患
• 熱を伴う下痢
• 水っぽい、または血が混入した下痢

ルシファックス (リファキシミン)を含む抗生物質の治療では重度の下痢を引き起こす可能性があります。 その場合は、服用を中止し、直ちに医師に連絡してください。

Q.ルシファックス (リファキシミン)は抗生物質ですか？
はい、ルシファックス (リファキシミン)は、肝性脳症（激越、混乱、筋肉の問題、発声困難、場合によっては昏睡）を引き起こす可能性のある細菌を死滅させる抗生物質です。

Q.ルシファックス (リファキシミン)はFDAでは過敏性腸症候群（IBS）の治療薬として承認を受けていますか？
ルシファックス (リファキシミン)は、過敏性腸症候群（IBS）の治療薬としては、FDAの承認を受けていません。

Q.アモキシシリンと一緒にルシファックス (リファキシミン)を服用できますか？
2つの薬剤の間に相互作用が報告されていませんので、アモキシシリンとルシファックス (リファキシミン)を一緒に服用することができます。しかし、相互作用が起こる可能性はそれでもありますので、
これらの薬を併用する前には医師にご相談ください。

Q.ルシファックス (リファキシミン)は安全ですか？
はい、ルシファックス (リファキシミン)は安全なお薬です。しかし、独自の副作用がありますので医師の指示に従い、所定の期間、常に処方量を守りご使用下さい。

Q.ルシファックス (リファキシミン)はペニシリンですか？
ルシファックス (リファキシミン)はペニシリンではありません。この薬は、リファマイシン由来の非アミノグリコシド半合成非系統性抗生物質です。

Q.ルシファックス (リファキシミン)はサルファ剤ですか？
いいえ、ルシファックス (リファキシミン)はサルファ剤ではありません。リファマイシン誘導体である。

Q.ルシファックス (リファキシミン)は良性細菌をも死滅させますか？
ルシファックス (リファキシミン)は他の抗生物質と同様に腸内の正常な細菌を変えることがあり、重度の下痢を引き起こす可能性があります。

Q.ルシファックス (リファキシミン)は小腸の細菌の過増殖（SIBO）には作用しますか？
ルシファックス (リファキシミン)は、小腸細菌の過増殖（SIBO）の治療には適応されていません。薬の使用については医師にご相談ください。

Q.ルシファックス (リファキシミン)により尿が変色しますか？
ルシファックス (リファキシミン)は、尿を赤く変色させる可能性があります。

Q.ルシファックス (リファキシミン)は過敏性腸症候群（IBS）に作用しますか？
ルシファックス (リファキシミン)は、過敏性腸症候群（IBS）の治療薬としては承認されていません。過敏性腸症候群（IBS）にルシファックス (リファキシミン)を使用する際には、医師に相談してください。

Q.ルシファックス (リファキシミン)は下痢を引き起こしますか？
下痢はルシファックス (リファキシミン)の一般的な副作用です。ルシファックス (リファキシミン)の使用中または使用後に重度の下痢がある場合は、ルシファックス (リファキシミン)の使用を中止し、すぐに医師に相談してください。

Q.ルシファックス (リファキシミン)はヘリコバクターピロリを死滅させますか？
ルシファックス (リファキシミン)がヘリコバクター・ピロリを死滅させるという報告はありません。

Q.アルコールと一緒にルシファックス (リファキシミン)を服用できますか？
ルシファックス (リファキシミン)とアルコールとの相互作用は研究されておらず、不明です。医師に相談してください。

Q.パラセタモールはルシファックス (リファキシミン)と併用できますか？
パラセタモールとルシファックス (リファキシミン)との間の相互作用は臨床的に観察されておらず、パラセタモールと併用することができます。ただし、相互作用が全く発生しないということではありませんので、これらの薬を併用する前には医師にご相談ください。

Q.イブプロフェンとルシファックス (リファキシミン)を併用することはできますか？
ルシファックス (リファキシミン)は、イブプロフェンとの間で臨床的に相互作用は観察されていないので、イブプロフェンと一緒に服用することができます。ただし、相互作用が全く発生しないということではありませんので、これらの薬を併用する前には医師にご相談ください。

リファキシミン200mg錠は特定の細菌によって起こる下痢の治療に使用されています。リファキシミンは複製と生存に必要なタンパク質を抑制し、それにより細菌の成長を阻害します。またアンモニアを生成する腸内細菌を減らすことによって肝性脳症を防止すると考えられています。最近では過敏性腸症候群（IBS）の症状を緩和するのにも効果があると考えられています。リファキシミンは、リファマイシンに関連した半合成抗生物質です。細菌のRNA合成を阻害することで細菌の増殖を抑えて殺菌作用を発揮するお薬です。経口服用しても腸からは吸収されず、消化管内においてのみ効力を発揮する特徴を持つため、主に消化管内の局所感染治療に使用されてます。また、血液中への吸収率が低いため、全身性の副作用がほとんど現われないという特性があります。 FDAは2004年5月にリファキシミンを承認しました。

渡航者下痢とは主に細菌や寄生虫、ウイルスなどの病原体により発症する消化器症状です。細菌や寄生虫、ウイルスの他に食用油の違いや香辛料、飲料水、などの食環境の違いやストレス、時差、本人の健康状態なのによっても起こることがあります。例えば、胃痛や胃酸多過で胃酸を抑える薬を服用していると、胃酸の殺菌能力が低下することで感染リスクが高まるということなどが一例としてあげられます。渡航者下痢の原因となる細菌の一例として、病原性大腸菌。カンピロバクター、アエロモナス・プレシオマナス、コレラ菌などがあります。渡航者下痢の原因となる寄生虫の一例としてランブル鞭毛虫、赤痢アメーバ、クリプトスポリジウム、サイクロスポーラなどがあります。渡航者下痢の原因となるウイルスの一例としてノロウイルスがあります。主な症状は感染から24時間以内に数回以上の下痢がみられます。また一部で10回以上の水様性下痢、血便や発熱の症状も現れることがあります。通常は、３日～５日で症状が軽くなりますが、約1割の割合で一週間以上続く慢性的な下痢となるとされています。海外、特に発展途上国で次のような食品を口にすることは渡航者下痢のリスクを高める恐れがありますので避けるようにするのがよいでしょう。非加熱の業界類や肉類、生野菜、非加熱の乳製品、アイスクリーム、カットフルーツ、水道水、水道水で作った氷、殺菌されいない生乳。また、現地の屋台や食道で、調理の衛生管理がきちんと行われていないような場所での食事は危険性が高い可能性があります。 肝性脳症は肝臓機能の低下による意識障害で、肝硬変の進行や劇症肝炎による重篤な肝臓障害によって引き起こされます。（肝性脳症の別名は肝性昏睡、門脈体循環性脳障害）先天性尿路回路欠損を伴うことがまれにあります。肝性脳症の原因は解明されていないことが多いのですが、肝機能低下によって毛中タンパク質の分解生成物のアンモニア増加が関わっているのではないかと考えられています。ただし、原因は血中アンモニア濃度だけではなく、インドール、単鎖脂肪酸、芳香族アミノ酸メルカプタン、スカトールなどの関連もあるとみられまています。症状は5段階に分けることができます。段階Iでは睡眠リズムの逆転、周囲への無関心、段階IIでは見当職の障害、計算や手書き文字の障害、羽ばたき振戦、段階IIIではほとんど眠った状態だが外的刺激により反応し目を覚ます。感情的になりやすく、パニックや癇癪を起こして声を荒げて暴れだすことがあります。段階IVでは完全な意識消失状態ではあるが、痛みに対しては反応する状態、、段階Vでは全ての刺激に対して反応しなくなります。

本剤の成分に対しアレルギーをもっている患者へ使用をさけること。
他の薬を使用している場合は投与前に医師と相談すること。
妊婦、または妊娠している可能性のある患者への投与は避けること。
12歳以上の患者へのみ使用してください。

リファキシミンおよび本剤に含まれる成分に対して過敏症の既往歴がある場合の使用はできません。