ノルトリプチリン (ノリトレン ジェネリック)

ノルトリプチリンは、主にうつ病の治療に使用される抗うつ薬で他の治療法に不耐性や反応がない患者に対して使用されることが多いお薬です。

ノルトリプチリンは、脳内の神経伝達物質（ノルアドレナリンとセロトニン）のレベルを上昇させ、気分の調節とうつ病の症状を改善します。

一般的な副作用として、眠気、心拍数の増加、体重の増加、排尿困難、起立性低血圧（立ちくらみ）、口渇、便秘などがあります。

ノルトリプチリンは、うつ病や夜間の褥瘡（夜尿症）の治療に使用される三環系抗うつ薬です。

代謝や効果に違いはありますが、アミトリプチリンもノルトリプチリンと同様に三環系抗うつ薬です。

ノルトリプチリンとアミトリプチリンは、同じカテゴリーの薬物に属していますが、代謝過程や副作用のプロファイルに違いがあります。

ノルトリプチリンは肝臓で代謝され、主に尿中に排泄されます。

ノルトリプチリンは、ノリトレンという商品名でも知られています。その他多くのジェネリック商品があります。

通常、ノルトリプチリンの効果が現れるまでには2～4週間かかります。

ノルトリプチリンは、抗うつ効果に加えて、鎮静作用があり、睡眠障害の改善にも役立つことがあります。

ノルトリプチリンは、気分の改善や意欲の向上を助ける抗うつ薬で、主にうつ病やうつ状態の治療に使用されます。

また、夜尿症の治療にも効果があります。ノルアドレナリンとセロトニンの再取り込みを阻害することで効果を発揮します。

※添付文書をよく読み、医師に指示された服用方法に従って下さい。

※用量は病状等により異なりますので以下は目安としてお読みください。

成人の場合

通常、1回25mgを1日2～3回から開始し、1日75～100mgの維持用量に達するまで徐々に増量します。 1日最大150mgを超えないようにします。

高齢者の場合

通常、1回10mgを1日3回から開始し、2日1回10mgずつ増量します。 50mg以上の用量が必要な場合は、心電図および血液検査を行います。

・本剤の成分に対しアレルギーをもっている患者へ使用をさけること

・他の薬を使用している場合は投与前に医師と相談すること

・緑内障がある人は眼圧が上昇する恐れがあるため使用を控えること

・効果を感じるまで2〜4週間ほどかかりますのでそれまで服用を継続すること

・服用後に眠気を引き起こす可能性があるため、機械の操作や車の運転等は控えること。

・アルコールとの併用は眠気が助長されるため避けること（ 血液中のナトリウムの量が低くなる低ナトリウム血症と呼ばれる状態を引き起こす場合あり）

下記に当てはまる場合は使用できません。

・重度の肝疾患

・心臓発作の既往歴がある人

・不整脈

・閉塞隅角緑内障

・抗うつ薬モノアミン酸化酵素阻害薬（MAOI）を服用している

・ポルフィリン症

・妊娠中もしくは授乳中

・以下に当てはまる場合は、薬の使用前に医師へ相談してください。

・18歳未満である場合

・高齢者

・肝機能が低下している

・心臓病、甲状腺機能亢進症

・糖尿病、尿閉

・前立腺肥大

・てんかん発作の既往歴 がある

・統合失調症、精神病

・双極性感情障害（躁うつ病）

・電気けいれん療法（ECT）を受けている

＊ノルトリプチリンはワルファリンなどの抗凝固薬の抗血液凝固作用に影響を与える可能性があります。

＊ノルトリプチリンはクロニジンとグアネチジンの血圧降下作用とは相反することがあります。

＊ノルトリプチリンはフェネルジン、トラニルシプロミン、イソカルボキサジド、モクロベミドと併用して使用しないでください。

＊ノルトリプチリン脳内のセロトニン活性を高める薬と併用した場合にセロトニン症候群と総称される撹拌、振戦、震え、 心拍数の増加、下痢などの副作用のリスクがあがります。

セロトニン活性を増加させる薬は次のものがあります。

リチウム

ラサギリン
セレギリン

シブトラミン

SSRI抗うつ薬（フルオキセチン、パロキセチン ）

SNRI抗うつ剤（デュロキセチン、ベンラファキシン ）

他の三環系抗うつ薬

＊次のような眠気を引き起こす薬がノルトリプチリンとの組み合わせて使用される場合には眠気の副作用が強まることがあります。

鎮静抗ヒスタミン薬（クロル、プロメタジン ）

ベンゾジアゼピン（ジアゼパム、テマゼパム）

睡眠薬（ゾピクロン モルヒネなどの強力なオピオイド鎮痛剤）、

コデイン

＊ノルトリプチリンは次の薬との組み合わせで使用されている場合は心臓への副作用のリスクが高まる可能性があります。

ノルトリプチリンと次のお薬との併用は避けてください。

アトモキセチン

モキシフロキサシン

ペンタミジン

抗不整脈薬（アミオダロン、プロカインアミド、キニジン、ジソピラミド、ソタロール）

抗ヒスタミン薬（アステミゾール、テルフェナジン、ミゾラスチン ）

抗マラリア薬（ハロファントリン、クロロキン、キニーネ ）

抗精神病薬（チオリダジン、ハロペリドール、ピモジド ）

＊次の薬はノルトリプチリンの血中濃度レベルを上げ、副作用のリスクが高まることがあります。

ジルチアゼムまたはベラパミルなどのカルシウムチャンネル遮断薬

シメチジン

メチルフェニデート

エストロゲン含有避妊薬

キニジン

リトナビル

SSRI系抗うつ薬

テルビナフィン

＊次の薬はノルトリプチリンの血中濃度レベルを下げるため、薬の効果が弱まる可能性があります。

フェノバルビタールなどのバルビツール酸塩

リファンピシン

妊娠中または授乳中の女性には使用を避けるべきです。

ノルトリプチリンは室温で保存し、湿気や直射日光を避けて保管してください。

子供の手の届かない場所に保管してください。