モキシフロキサシン (アベロックス ジェネリック)

モキシフロキサシン (アベロックス ジェネリック)はニューキノロン系の抗菌薬で、細菌感染症の治療に使われます。

経口薬や点眼液などの形で使用され、経口薬では、呼吸器感染症や皮膚感染症、咽頭・喉頭炎、副鼻腔炎などの治療に使用されます。

医師の指示に従い、適切な期間使用してください。

モキシフロキサシンは、DNAの複製を阻害して細菌の増殖を防ぎ、殺菌効果を発揮します。

肺炎球菌や 大腸菌などに効果的で、肺炎や、慢性気管支炎、扁桃炎、 咽頭・喉頭炎、気管支拡張症の感染症の他、 外傷・熱傷・手術創等の二次感染の治療に使用されます。

吐き気、下痢、アレルギー反応などがみられます。

重度の下痢、皮膚の異常、しびれなどが出た場合は医師に相談してください。

モキシフロキサシンは、ニューキノロン系抗菌薬であり、広範囲の細菌感染に効果があります。

経口薬のほかモキシフロキサシン点眼液もあり、眼感染症にも有効です。

内服での併用はありませんが、どちらも点眼薬として目の炎症や感染症の治療に使用されますが、一般的に、抗菌薬（モキシフロキサシン点眼液）を先に点眼し、その後にステロイド薬（フルオロメトロン）を使用するのが推奨されます。

フルオロメトロン点眼液を長期間使用すると眼圧が上昇することがあり、眼圧が上昇すると緑内障へ症状が進行するリスクもあるので注意が必要です。

通常、白内障手術後は感染予防のために数日から1週間程度使用されます。

使用期間については医師の指示に従ってください。

モキシフロキサシンはニューキノロン系に分類される抗生物質です。ペニシリンやセフェムとは異なる構造を持ちます。

モキシフロキサシン (アベロックス ジェネリック)はニューキノロンに分類される抗菌薬です。

主に細菌が原因となっている病気の治療に利用されています。アレルギー反応が少なくペニシリン系やセフェム系などにアレルギーがある人でも使用できます。
モキシフロキサシン は、感染症を引き起こす細菌細胞の中に入り込みDNAギラーゼ（ DNAジャイレース）と呼ばれる細菌酵素の働きを阻止することで殺菌作用を発揮します。

この酵素は、細菌の複製とDNA補修と係わっている酵素です。この酵素が働かないと、細菌は増殖することも修復することもできません。

モキシフロキサシンの殺菌の仕組みはこうしてた仕組みによるものです。
モキシフロキサシンは、気管支炎、肺炎、副鼻腔炎などの気道感染症を引き起こす種々の細菌にも使われます。

また、女性ではクラミジアや骨盤内炎症性疾患を引き起こす他の細菌に対しても使用されます。

【参照文献】神戸きしだクリニック

ニューキノロン系の抗菌薬は何に効く？
ニューキノロンは細菌のDNA機能を障害して殺菌作用を示します。
濃度依存型の薬剤と言われており、1日1回投与（もしくは少ない回数）が推奨されることがあります。

多くの種類に適応されますが、概して好気性グラム陰性菌、結核菌、肺炎球菌、嫌気性菌などに効果があるとされています。
ここで紹介されているモキシフロキサシン（アベロックス）の他にも、レボフロキサシン（商品名クラビット）、ラスクフロキサシン（ラスビック）、ノルフロキサシン（バクシダール）、メシル酸ガレノキサシン（ジェニナック）、シプロフロキサシン（シプロキサン）、トスフロキサシン（オゼックス）、シタフロキサシン（グレースビット）などがあります。

【参照文献】
KEGG
日経メディカル

＊添付文書をよく読み、医師に指示された服用方法に従ってください。
＊用量は病状等により異なりますので以下は目安としてお読みください。

【用法および推奨用量】
成人は、1回モキシフロキサシン400mg錠1個を1日1回服用する事が推奨されています。
モキシフロキサシン錠は、経口薬です。錠剤は水と一緒に飲み込んで下さい。
食事の有無にかかわらず服用いただけます。
できるだけ、毎日同じ時間に服用して下さい。
＊高齢者や低体重患者、腎障害患者も、成人と同様の用量を服用することができます。

モキシフロキサシン錠の服用期間は、感染症により異なります。
医師の特別な指示が無い限り、治療は以下の通りに行います。

慢性気管支炎の突然の悪化（急性憎悪）・・・5～10日間
重症な症例を除く、病院の外で感染した肺感染症（肺炎）・・・10日間
急性細菌性副鼻腔炎・・・7日間
卵管感染および子宮粘膜を含む、軽度から中等度の女性の上部生殖管感染（骨盤内炎症性疾患）・・・14日間

数日で症状の改善が見られても、モキシフロキサシンは線量の服用を最後まで完了することが大切です。

モキシフロキサシン錠の服用を早期に中止すると、感染症が完全に治癒せず、症状が戻ったり、悪化することがあります。
感染を引き起こす細菌がモキシフロキサシン耐性を得る可能性もあります。
モキシフロキサシン錠は、推奨用量および服用期間を超えて使用してはいけません。

【過量服用した場合】
処方量を超えて服用した場合は、直ちに医師に連絡して下さい。

【服用を忘れた場合】
服用を忘れ、その日の内に思い出した場合は、直ぐに服用して下さい。
思い出したのが翌日であった場合は、1回分を飛ばし、次の予定時間から服用を再開して下さい。
忘れた用量を補うために倍量服用してはいけません。

【服用を中止する場合】
処方量全てを飲み終える前にモキシフロキサシン錠の服用を中止すると、感染症が完全に治癒しない可能性があります。
服用完了前に服用を中止したい場合は、まず医師に相談して下さい。

・他薬との併用に注意が必要です。
・マグネシウムやアルミニウム含有の胃薬と併用しないこと。
・重い心疾患や不整脈歴がある人は注意してください。

以下に該当する場合は使用できません。

・患者が18歳以下である場合
・QT延長のある心疾患歴
・キノロンアレルギーがある場合
・妊娠中・授乳中である場合
・徐脈である場合

以下に該当する場合は、慎重に投与する必要があります。

・高齢者
・心疾患がある場合
・腎機能・肝機能が低下している場合
・感光性がある場合

心拍やQT延長に影響を与える薬剤との併用に注意が必要です。
抗不整脈薬、抗うつ薬、抗精神病薬、抗ヒスタミン薬などとの併用は避けましょう。

QT延長症候群とは
QT延長症候群（QTえんちょうしょうこうぐん、QT延長,LQTS）は、心臓の収縮後の再分極の遅延がおき、心室頻拍のリスクを増大させる心臓疾患です。
QT延長には先天性と投薬の副作用による後天性があります。

妊娠中および授乳中の使用は禁止されています。

授乳中の使用が必要な場合は授乳を中止してください。

モキシフロキサシン (アベロックス ジェネリック)は、直射日光、高温多湿を避け、室温で保管してください。