硝酸エリスリチル
硝酸エリスリチル
硝酸エリスリチル
硝酸エリスリチル, Erythrityl Tetranitrate
カルディレート, Cardilate
100
GSK
錠
5 mg, 15 mg
インド
574
硝酸エリスリチル
硝酸エリスリチルの使い方
硝酸エリスリチルは、狭心症の治療に使用されるニトロ血管拡張薬であり、その主成分は硝酸エリスリチルです。主に冠状動脈を広げて血流を増加させ、心筋への酸素供給を改善することで、狭心症の症状を緩和します。この薬は、狭心症の発作を予防するために定期的に使用されることが多く、急性発作時にも使用されることがあります。
硝酸エリスリチルの効能・効果
硝酸エリスリチルは、直接平滑筋に作用して血管を拡張させる効果があるとされています。特に静脈に強く作用し、心臓に戻る血液の量を減少させることで、心臓の負担を軽減します。これにより、狭心症発作時の胸痛や圧迫感を和らげることができます。さらに、血管平滑筋の弛緩を促進し、血流を改善することで、心筋への酸素供給が増加し、虚血性心疾患の症状を緩和します。硝酸エリスリチルは、動脈硬化や冠動脈の攣縮によって引き起こされる狭心症の治療に非常に効果的です。
硝酸エリスリチルの一般的な副作用
硝酸エリスリチルの一般的な副作用には、頭痛、めまい、顔面紅潮、低血圧などがあります。これらの副作用は、血管が拡張されることによって引き起こされるもので、通常は一過性です。また、血圧の急激な低下により、立ちくらみや失神が起こることがあるため、特に起立時には注意が必要です。副作用が持続したり重篤な場合は、直ちに医師に相談してください。
基本情報
硝酸エリスリチルは、四硝酸エリスリチルとしても知られ、酵素的に脱ニトロ化されることで、一酸化窒素を放出します。この一酸化窒素が平滑筋に作用して血管を拡張し、血流を改善します。これにより、狭心症の発作を予防・緩和し、心臓の負担を軽減する効果があります。硝酸エリスリチルは、特に動脈よりも静脈に強く作用し、心臓への血液の戻りを減少させることで、心筋への負担を軽減します。この薬は、安定狭心症だけでなく、冠攣縮性狭心症の治療にも使用されます。
用法・用量
硝酸エリスリチルの用法・用量は、患者の症状や状態に応じて医師が決定します。通常は、錠剤やパッチなどの形で処方され、定期的に使用されます。急性発作時には、舌下錠やスプレーの形で速やかに吸収されるように投与されることが一般的です。用量を過剰に摂取すると、低血圧やその他の副作用が生じる可能性があるため、医師の指示を厳守してください。
警告
硝酸エリスリチルの使用にあたっては、いくつかの重要な警告があります。まず、過去に硝酸エリスリチルや類似薬に対してアレルギー反応を示したことがある場合は、使用を避けるべきです。また、重篤な心筋梗塞を患っている場合や妊娠中の場合も、使用は控える必要があります。さらに、アルコールとの併用は重度の低血圧を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
禁忌
硝酸エリスリチルは、以下の場合には使用が禁忌とされています。まず、硝酸エリスリチルや類似薬に対して過敏症がある場合、使用は避けるべきです。また、心筋梗塞や妊娠中、もしくは妊娠の可能性がある場合も使用は禁じられています。これらの条件に該当する場合は、必ず医師に相談し、適切な代替治療を受けてください。
慎重投与
硝酸エリスリチルは、特定の状態を持つ患者には慎重に投与する必要があります。例えば、起立性低血圧、脳内血管出血、緑内障を患っている場合には、使用を慎重に行う必要があります。これらの状態は、薬の効果を増幅させたり、予期せぬ副作用を引き起こす可能性があるため、医師と十分に相談のうえ使用することが重要です。
相互作用
硝酸エリスリチルは、いくつかの薬剤との相互作用が報告されています。特にアルコールとの併用は、重度の低血圧や心血管虚脱を引き起こすリスクがあるため避けるべきです。また、アスピリンとの併用により血清濃度が増加し、作用が増強されることがあります。さらに、降圧剤やTCA(トリシクリック抗うつ薬)、フェノチアジン、カルシウムチャネル遮断薬との併用は、症候性起立性低血圧を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
妊婦・産婦・授乳婦等への投与
妊娠中または妊娠の可能性がある場合、硝酸エリスリチルの使用は禁忌とされています。授乳中の女性がこの薬を使用する場合は、事前に医師に相談し、必要に応じて授乳を中止することを検討するべきです。胎児や乳児への影響を最小限に抑えるために、医師の指示を厳守することが重要です。
保存方法
硝酸エリスリチルは、湿気や火気を避けた環境で保管する必要があります。容器のキャップをしっかりと閉め、直射日光を避けて保管してください。また、薬の品質を維持するために、定められた保管温度を守り、使用期限を過ぎた薬は適切に処分することが推奨されます。