アルダクトン (スピロノラクトン)

アルダクトン (スピロノラクトン)は、高血圧、心不全、肝硬変および低カリウムの治療に使用されます。また、女性ホルモンの調整やニキビ治療、育毛効果が期待され使用される場合もあります。

医師の指示に従って、指定された期間と用量で服用してください。

アルダクトン (スピロノラクトン)は、体内の余分な水分や電解質を除去することで腫脹を低下させ、心不全や高血圧の改善に寄与します。また、カリウムの喪失を防ぎ、カリウムレベルを正常に保つ働きがあります。薄毛やニキビ治療にも有効とされています。

アルダクトン (スピロノラクトン)の一般的な副作用には、吐き気、嘔吐、脚のけいれん、めまい、眠気、混乱、男性の乳房の腫大、血中クレアチニン値の上昇などがあります。これらの副作用が現れた場合は、医師に相談してください。

アルダクトン (スピロノラクトン)は、体内の余分な水分を排出し、カリウムを保存する利尿薬です。心不全や高血圧、肝硬変、低カリウム血症などの治療に使用されます。

フロセミドとスピロノラクトンの併用は、利尿効果を高めるために行われます。これは利尿効果を最大化しながらカリウムバランスを保つために行われます。

フロセミドは強力な利尿剤で、体内の余分な水分を排出しますが、同時にカリウムも排出してしまいます。

一方、スピロノラクトンはカリウム保持性利尿剤で、体内のカリウムを保持する役割を果たします。

このため、フロセミドとスピロノラクトンを併用することで、利尿効果を高めつつ、低カリウム血症のリスクを低減することができます。

スピロノラクトンとミノキシジルの併用は、育毛効果を期待して行われることがあります。スピロノラクトンは抗アンドロゲン作用を持ち、ホルモンバランスを整えることで脱毛を抑制します。

一方、ミノキシジルは血管拡張作用があり、毛包への血流を増加させて毛髪の成長を促進します。この二つの薬剤を併用することで、より効果的な育毛が期待できます。

スピロノラクトンは、心不全患者において余分な体液を排出し、心臓の負担を軽減するために使用されます。体内の余分な体液を排出し、心臓への負担を軽減するために使用されます。

心不全では、心臓が効率的に血液を送り出すことができなくなり、体内に水分が蓄積しやすくなります。

スピロノラクトンはカリウム保持性利尿剤として作用し、体内の水分を排出しながら、心臓の負担を軽減します。

また、スピロノラクトンはアルドステロン拮抗薬でもあり、アルドステロンの作用を抑えることで心臓のリモデリングを防ぐ効果もあります。

スピロノラクトンは腎機能が低下している患者にも使用されることがあります。腎機能が低下すると、カリウムの排出が困難になり、体内にカリウムが蓄積するリスクがあります。

スピロノラクトンはカリウム保持性利尿剤であり、カリウムの排出を抑える作用があります。

このため、腎機能が低下している患者でもカリウムバランスを維持しやすく、電解質のバランスを整えるのに役立ちます。

ただし、腎機能が極端に低下している場合は、スピロノラクトンの使用には注意が必要です。

アルダクトンは、特に女性においてニキビ治療に効果があるとされています。ホルモンバランスを整えることで、皮脂分泌を抑制し、ニキビの改善に寄与します。

アルダクトンの服用を中止すると、一部の患者で体重増加が見られることがあります。これは体液の保持が原因です。

アルダクトンは、アルドステロン受容体をブロックすることで作用し、ナトリウムの再吸収を抑制し、カリウムを保持します。

アルダクトン (スピロノラクトン)は、抗アルドステロン性降圧利尿剤であり、体内の余分な水分と塩分を排出し、むくみを取ります。また、心臓の負担を軽減し、血圧を下げる効果があります。

※医師に指示された用法および用法に従って下さい。

※用量は症状等により異なりますので、以下は目安としてお読み下さい。

【用法】

アルダクトン錠は、1日1回食事と一緒に服用して下さい。

【推奨用量】

成人

用量は治療する疾患により、1日25～400mgの範囲となります。 適切な用量が分からない場合は医師にご確認下さい。

高齢者

医師により低用量から服用を開始し、望ましい効果を得るため必要に応じて徐々に用量を増量するように指示されます。

小児および青年

用量は子供の体重に応じて、医師が決定します。

【過量服用した場合】

誤って多量の錠剤を服用した場合は、直ちに医師に連絡して下さい。 過量服用すると、眠気、めまい、脱水症状、混乱等がおこる可能性があります。 また、吐き気や下痢、皮膚発疹（小さな隆起を伴う皮膚の赤み）がおこることもあります。 その他、血中ナトリウムやカリウム濃度が変化することで、倦怠感の他、皮膚の刺痛や麻痺および/もしくは筋けいれんがおこることがあります。

【服用を忘れた場合】

服用を忘れた場合は、直ぐに服用して下さい。 思い出した時間が次の予定時間に近い場合は1回分を飛ばし、次の予定時間から通常通り服用を再開して下さい。 忘れた用量を補うために倍量服用してはいけません。

【服用を中止する場合】

アルダクトン錠は、症状の改善が見られても、医師に中止指示を受けるまで服用を継続することが大切です。 服用を早期に中止すると、症状が悪化することがあります。

• 服用後にめまいや傾眠等が起こることがあり、自動車の運転やその他危険を伴う作業を行う場合には注意が必要です。
• 本剤の成分に対しアレルギーをもっている患者には使用を避けること。
• 他の薬との飲み合わせが悪い物があるため、医師と相談してください。
• 妊婦、または妊娠している可能性のある患者への投与は避けてください。
• 血液中のカリウム分が減ってくる場合がありますので、定期的な血液検査が必要です。

アルダクトン (スピロノラクトン)の禁忌には、無尿、急性腎不全、エプレレノンの併用が含まれます。また、高カリウム血症の患者にも使用は避けてください。

以下の症状を持っている場合には投与前に医師へ相談してください：

• 腎臓病
• アジソン病（副腎疾患）
• 肝臓疾患
• 心臓病

• エプレレノン、タクロリムス、ミトタンとの併用は禁止されています。
• ACE阻害薬やA2拮抗薬、アリスキレンと併用する場合は、高カリウム血症に注意が必要です。
• ドロスピレノンと併用すると高カリウム血症を引き起こす可能性があります。
• ジギタリスやリチウム製剤と併用する場合は血中濃度に注意が必要です。
• 別の利尿薬と併用されることもありますが、アルコールは控えてください。

アルダクトン (スピロノラクトン)は、妊娠中または授乳中の女性には慎重に投与する必要があります。投与前に必ず医師に相談してください。

アルダクトン (スピロノラクトン)は、子供の手の届かない場所に保管してください。直射日光を避け、室温で保管します。