パングラフ (タクロリムス)
パングラフ(タクロリムス)は、体の免疫系の活性を低下させることによって作用する免疫抑制剤です。有効成分のタクロリムスは、移植された臓器を拒絶する可能性がある特定の血液細胞(例えば、Tリンパ球)の働きを阻害する作用があり、主に腎臓、肝臓、心臓などの臓器移植の際に使用されます。
プログラフ ジェネリック
タクロリムス水和物, Tacrolimus
パングラフ, Pan Graf
10
Panacea Biotec
カプセル
0.5 mg, 1 mg, 2 mg, 3 mg, 5 mg
インド
3098
【パングラフ(タクロリムス)】 食事の有無に関わらず摂取できますが、いつも一定の時間に服用されることをお勧めします。 オリーブオイル、ナッツ類、ダークチョコレート、バター、肉などの高脂肪食と一緒に摂取するのは避けてください。
【パングラフ(タクロリムス)】 アルコールとの相互作用は不明です。 医師にご相談下さい。
【パングラフ(タクロリムス)】 妊娠中に使用するのは安全ではありません。動物実験では胎児に悪影響を及ぼしていますが、ヒトでの研究は限られています。 例えば生命を脅かすような状況で妊婦へ使用する利益がリスクを上回る場合には許容される可能性もあります。医師にご相談ください。
【パングラフ(タクロリムス)】 母乳育中の使用は恐らく安全です。ヒトでの研究データは限られていますが、薬が乳児に重大なリスクがないことが示されてます。
【パングラフ(タクロリムス)】 めまいや眠気を感じたり、視力に影響を及ぼす可能性があります。視界がはっきりするまで車の運転などは控えて下さい。
【パングラフ(タクロリムス)】 腎疾患がある場合は、注意が必要です。用量調整の必要がある可能性があります。医師へご相談下さい。
【パングラフ(タクロリムス)】 肝疾患がある場合は、注意が必要です。用量調整が必要となることがありますので医師へご相談下さい。
タクロリムス
- パングラフ(タクロリムス)は、すべての免疫抑制剤と同様に、感染および特定の癌のリスクを増加させます。 風邪、インフルエンザ、または他の感染症にかかっている人には近づかないようにしてください。
- パングラフ(タクロリムス)を使用している間は「生ワクチン」を摂取しないでください。生ワクチンがうまく作用せず、薬効が完全に現れない場合があります。
- 妊娠中、あるいは妊娠を計画中であるか、または母乳育児を行っている場合は、医師にご相談ください。
- これまでに腎臓や肝臓の問題があると診断されている場合は、医師にご連絡ください。
- 高濃度での副作用を避けるために、パングラフ(タクロリムス)の血中濃度の検査が指示されることがあります。
- 腎臓の損傷を避けるために、医師から定期的に腎機能検査を受けるよう指示される場合があります。
- パングラフ(タクロリムス)は生存率が高く、急性拒絶率が低い薬剤です。
- パングラフ(タクロリムス)はシクロスポリンに比べて多くの利点があります。急性および慢性拒絶反応の発生頻度がより少なく、薬の吸収が良く退院を早め、副作用はより少なく、ほとんどの患者がコルチコステロイドを早期に止めても多毛症または歯肉過成長は見られません。
パングラフ(タクロリムス)は特定のタイプの細胞を破壊する細胞傷害性があり、腎機能を損なう腎毒性である可能性があります。薬の使用に関しては医師の助言に従ってください。
Q.パングラフ(タクロリムス)は安全ですか?
はい。 パングラフ(タクロリムス)は、推奨されている通りに使用すると比較的安全です。副作用が見られる場合は、医師に相談してください。
Q.パングラフ(タクロリムス)は糖尿病、脱毛、疲労感、うつ病を引き起こしますか?
パングラフ(タクロリムス)は、糖尿病、脱毛、疲労感、うつ病の原因となることがあります。このような症状が現れた場合は、医師に相談してください。
Q.パングラフ(タクロリムス)はステロイドですか?
パングラフ(タクロリムス)は免疫抑制薬です。ステロイド薬ではありません。
Q.パングラフ(タクロリムス)はプログラフと同じですか?
はい。 プログラフは市場での入手が可能なパングラフ(タクロリムス)の商品名です。
Q.オメプラゾールと一緒にパングラフ(タクロリムス)を服用できますか?
オメプラゾールはパングラフ(タクロリムス)の血中濃度を上昇させることがあります。オメプラゾールは、医師の指示がある場合にのみ摂取することができます。
タクロリムスは細胞内でまずFKBP (FK506 binding protein)と複合体を形成し、これがさらにカルシニューリンと結合します。そうしてNFAT脱リン酸化反応を阻害し、IL-2に代表されるサイトカイン類の発現を抑制します。これにより、細胞傷害性T細胞の分化増殖が抑制され、細胞性免疫・体液性免疫の両方を抑制するのです。この作用機序はハーバード大学のスチュアート・シュライバーによって解明されました。氏はタクロリムスをツールとして様々な生命現象の解明を行っており、これらの研究はケミカルバイオロジーという一分野を切り開く先駆けとなったことで知られます。
(1)次の臓器移植における拒絶反応の抑制:腎移植,肝移植,心移植,肺移植,膵移植
(2)骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の抑制
(3)重症筋無力症。効能関連注意
(1)骨髄移植時の使用に際し,HLA適合同胞間移植では第一選択薬とはしない
(2)重症筋無力症では,本剤を単独で使用した場合及びステロイド剤未治療例に使用した場合の有効性及び安全性は確立していない[本剤の単独使用の経験は少なく,ステロイド剤未治療例における使用経験はない]
〔カプセル0.5・1mg〕:
(1)次の臓器移植における拒絶反応の抑制:腎移植,肝移植,心移植,肺移植,膵移植
(2)骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の抑制
(3)重症筋無力症
(4)関節リウマチ(既存治療で効果不十分な場合に限る)
(5)ループス腎炎(ステロイド剤の投与が効果不十分,又は副作用により困難な場合)
(6)難治性(ステロイド抵抗性,ステロイド依存性)の活動期潰瘍性大腸炎(中等症~重症に限る)。効能関連注意
(1)骨髄移植時の使用に際し,HLA適合同胞間移植では第一選択薬とはしない
(2)重症筋無力症では,本剤を単独で使用した場合及びステロイド剤未治療例に使用した場合の有効性及び安全性は確立していない[本剤の単独使用の経験は少なく,ステロイド剤未治療例における使用経験はない]
(3)関節リウマチでは,過去の治療において,非ステロイド性抗炎症剤及び他の抗リウマチ薬等による適切な治療を行っても,疾患に起因する明らかな症状が残る場合に投与する
(4)ループス腎炎では,急性期で疾患活動性の高い時期に使用した際の有効性及び安全性は確立されていない
(5)潰瘍性大腸炎では,治療指針等を参考に,難治性(ステロイド抵抗性,ステロイド依存性)であることを確認する
(6)潰瘍性大腸炎では,本剤による維持療法の有効性及び安全性は確立していない
〔カプセル5mg〕:
(1)次の臓器移植における拒絶反応の抑制:腎移植,肝移植,心移植,肺移植,膵移植
(2)骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の抑制
(3)難治性(ステロイド抵抗性,ステロイド依存性)の活動期潰瘍性大腸炎(中等症~重症に限る)。効能関連注意
(1)骨髄移植時の使用に際し,HLA適合同胞間移植では第一選択薬とはしない
(2)潰瘍性大腸炎では,治療指針等を参考に,難治性(ステロイド抵抗性,ステロイド依存性)であることを確認する
(3)潰瘍性大腸炎では,本剤による維持療法の有効性及び安全性は確立していない
腎臓が悪い場合、大量服用の場合、多剤併用している場合
異常を速やかに察知し、予防するため、薬の血中濃度測定およ定期的な腎臓検査を行うことが推奨されます。
別の免疫抑制薬のシクロスポリンや、肺高血圧症治療薬のボセンタン、カリウム保持性利尿薬、との併用はできません。
本剤の使用中は生ワクチンの予防接種はできません。 【併用注意】
高血圧の薬のカルシウム拮抗薬(ニバジール、ヘルベッサー、ワソラン等)
マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン等)
アゾール系抗真菌薬(イトリゾール等)
抗不整脈薬のアミオダロン(アンカロン)
抗結核薬のリファンピシン(リファジン)やリファブチン(ミコブティン)
抗肝炎ウイルス薬のテラプレビル(テラビック)、抗てんかん薬(テグレトール、フェノバール、アレビアチン、ヒダントール等)
グレープフルーツジュースとの変容でタクロリムスの血中濃度が上がり副作用がでやすくなることがあるので注意が必要です。
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)との併用でタクロリムスの作用を弱める可能性があります。
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