プラザキサ
プラザキサ(ダビガトラン)は、血液を固まりにくくするために近年開発された新規経口抗凝固薬(NOAC)です。体内の血栓の形成を防ぐ作用があります。
プラザキサ, Pradaxa
ダビガトランエテキシレート, Dabigatran Etexilate Mesilate
プラザキサ, Pradaxa
10, 60
Boehringer Ingelheim
カプセル
75mg, 110mg, 150mg
インド, トルコ, ニュージーランド
2722
【プラザキサ (ダビガトラン)】食べ物の有無にかかわらず服用できますが、一定の時間に服用ください。
【プラザキサ (ダビガトラン)】アルコールとの相互作用は不明です。医師にご確認下さい。
【プラザキサ (ダビガトラン)】妊娠中に使用するのは安全ではありません。動物研究では胎児に悪影響を及ぼしていますが、ヒトでの研究は限られています。妊婦へ使用する利益がリスクを上回る場合には使用される可能性もあります。 医師にご相談ください。
【プラザキサ (ダビガトラン)】授乳中の使用は安全ではありません。限られたヒトの研究データでは、薬剤が乳児にとって大変有害である可能性が示されています。医師へご確認ください。
【プラザキサ (ダビガトラン)】通常運転能力に影響はありません。
【プラザキサ (ダビガトラン)】腎疾患患者の使用は注意が必要です。用量調整が必要な場合がありますので、医師へご確認ください。重度の腎疾患患者の使用は推奨されせん。
【プラザキサ (ダビガトラン)】肝疾患患者の使用は注意が必要です。用量調整が必要な場合がありますので、医師へご確認ください。
シルデナフィル
ダビガトラン
- 血栓を予防するのに適した薬です。
- 薬の効果を高める為、プラザキサ (ダビガトラン)は毎日同じ時間に服用してください。
- 定期的な血液検査(PT-INR)は必要ありません。
- 食品や他の医薬品との相互作用が少ない為、頻繁な用量変更は必要ありません。
- プラザキサ (ダビガトラン)は出血のリスクを高めます。シェービングや爪切り、鋭利な物の使用、接触スポーツ(サッカーやレスリング等)を行う際は注意してください。
- 嘔吐物や尿、便(黒いタール便や鮮血が混じる便)に血液が混じる場合は、医師へ連絡してください。
- 腎疾患をお持ちの方は、あらかじめ医師にご連絡ください。
- 手術や歯科治療を受ける際は、一時的にプラザキサ (ダビガトラン)の服用中止を求められることがあります。
- プラザキサ (ダビガトラン)の過量投与による出血を止めるための解毒剤があります。
現在何かしらの異常出血がある、もしくはプラザキサ (ダビガトラン)にアレルギーがある場合は、服用できません。
またプラザキサ (ダビガトラン)は、人工心臓弁(補綴)を使用している、もしくは今後使用するよていがある場合は服用できません。
※用量は症状等により異なりますので、以下は目安としてお読み下さい。
【非弁膜症性心房細動】
クレアチニンクリアランスが30mL/分を超える場合:
1回150mgを1日2回経口服用することが推奨されています。
クレアチニンクリアランスが15~30mL/分の場合:
1回75mgを1日2回経口服用することが推奨されています。
【深部静脈血栓症(DVT)および/もしくは肺血栓塞栓症(PE)の治療】
クレアチニンクリアランスが30mL/分を超える場合:
非経口の抗凝固療法を5~10日間行った後、1回150mgを1日2回経口服用することが推奨されています。
【DVTおよび/もしくはPEの再発リスク減少】
クレアチニンクリアランスが30mL/分を超える場合:
治療終了後、1回150mgを1日2回経口服用することが推奨されています。
【股関節や膝の置換手術後のDVT予防】
クレアチニンクリアランスが30mL/分を超える場合:
初日は1回110mgを1日1回、その後は1回220mgを1日1回経口服用することが推奨されています。
侵襲的もしくは外科処置を行う場合、可能な限り一時的にプラザキサカプセルの使用を中止し、終了後は直ちに再開して下さい。
- メシル酸ダビガトランエテキシレート及び本剤の成分に対し過敏症の既往歴がある場合
- 透析患者を含む高度の腎障害の場合
- 出血症状がある場合
- 止血障害がある場合
- 出血リスクのある器質的病変
- 6ヶ月以内の出血性脳卒中の既往歴がある場合
- 脊椎・硬膜外カテーテルを留置している場合また、抜去後1時間以内の場合
- イトラコナゾール(経口剤)を服用中の場合
○P-糖蛋白阻害剤
○イトラコナゾール
【併用注意】
○血小板凝集抑制作用を有する薬剤
アスピリン、ジピリダモール、チクロピジン塩酸塩、クロピドグレル硫酸塩等
○抗凝固剤
ワルファリンカリウム、未分画ヘパリン、ヘパリン誘導体、低分子ヘパリン、フォンダパリヌクスナトリウム等
血栓溶解剤
ウロキナーゼ、t-PA製剤等
非ステロイド性消炎鎮痛剤
ジクロフェナクナトリウム等
○P-糖蛋白阻害剤
ベラパミル塩酸塩
○P-糖蛋白阻害剤
アミオダロン塩酸塩、キニジン硫酸塩水和物、タクロリムス、シクロスポリン、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル等
○P-糖蛋白阻害剤
クラリスロマイシン
○P-糖蛋白誘導剤
リファンピシン、カルバマゼピン、セイヨウオトギリソウ(St.John’s Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品等
○選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)
心血管の健康とアルツハイマー病などの神経変性疾患との関連性については、十分な確立がされています。そんな中、新しい研究では、経口抗凝固薬(血栓や脳卒中の予防薬)がアルツハイマー病の治療に役立つ可能性があることがわかりました。アルツハイマー病の背後にある原因は多様で複雑ですが、科学者により、脳血流障害が