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ベータフェロン 注射 (インターフェロン)

インターフェロン 注射の主成分、遺伝子組換えインターフェロン β-1bは多発性硬化症の原因の一つと考えられている免疫機能に作用します。

同義語

ベータフェロン, Betaferon

有効成分

遺伝子組換えインターフェロン β-1b, Recombinant interferon β-1b

その他のブランド名

ベータフェロン, Betaferon

包装

15 x 3ml

製造元

Bayer, Zydus Cadila

形状

注射

含有量

250mcg/ml

製造国

インド

SKU

1741

基本情報
インターフェロンβ-1bは多発性硬化症の原因の一つと考えられている免疫機能に作用します。免疫機能を調整して再発回数を減らし、再発症状を軽くします。多発性硬化症と診断されたら、なるべく早い時期にインターフェロンベータ(β)を使用した治療に取り組むことが身体機能を保持する上で効果的です。多発性硬化症の患者さんでインターフェロンβ-1bを続けながら、病気とうまく付き合っている人が世界中にたくさんいます。

【多発性硬化症について】
多発性硬化症(MS)は、中枢性脱髄疾患のひとつで日本では指定難病となっています。神経は脊髄の中に保護されていますが、何らかの原因で神経のある部分が脱髄して斑状におきる病気です。ほとんどのケースで30歳ころまでにはじめての発作を呈し、脳や脊髄、視神経などにさまざまな神経症状が現れ、再発と寛解を繰り返します。ただし、急性多発性硬化症(劇症型MS)では、多発性硬化症のさまざまな症状が数週間の間に現れ、意識障害に至り数週間から数ヶ月で死にいたることがあります。また、良性型の多発性硬化症(MS)原因は諸説あり、未だ解明されていませんが、遺伝・自己免疫・ウイルス感染などの説が有力とされています。北米、北欧、オーストラリアの白人に罹患率が多く、アフリカ系人種での罹患率は低いことなどから、遺伝による要因が発病に拘わっているとみられています。再発と寛解を繰り返すことなどからウイルス感染と多発性硬化症の関係があるとみられています。病巣周囲にリンパ球やプラズマ細胞が集まること、免疫グロブリンの沈着、免疫抑制剤が治療に有効であること、サプレッサーT細胞が減少し、ヘルパーT細胞のTh1タイプが増加することなどから自己免疫と多発性硬化症との拘わりがあると見られています。
さまざまな症状を現すのが特徴ですが、病変がどこにできるかによって症状も異なります。視神経が侵される場合では、眼の奥に痛みを感じたり、ものが二重に見えたり、脳患部の病変が起きると物が飲み込みにくくなったり、話すことが困難になったり、脊髄に現れる場合では手足のツッパリな、失禁、胸や腹にしびれ、歩けないなどの症状が出ます。 予後もそれぞれ異なり、年に数回の再発を繰り返す方もいれば、年に1度の再発があるかないかの方もいます。再発を繰り返しながら、障害が徐々に重く寝たきりへと進む方もいれば、再発を繰り返しながらも障害が残らない方もいらっしゃいます。
禁忌
下記の場合の使用は禁忌です。
○本剤に含まれている成分または他のインターフェロン製剤に対して過敏症の既往歴がある場合
○重度のうつ病又は自殺念慮のある患者又はその既往歴がある場合
○ワクチンなどの生物学的製剤に過敏症の既往歴がある場合
○妊婦している、または妊娠している可能性がある女性
○非代償性肝疾患または自己免疫性肝炎の場合
○治療管理が十分ではないてんかん患者
○漢方薬の柴胡湯を服用中の場合
相互作用
【併用禁忌】
小柴胡湯・・・小柴胡湯との併用で間質性肺炎が出現するおそれがあるとされています。

【併用注意】
抗てんかん剤
・フェニトイン等
アンチピリン
ワルファリン
テオフィリン
高齢者への投与
高齢者では一般に生理機能が低下しています。状態を十分に観察しながら慎重に使用を進めることが大切です。
妊婦・産婦・授乳婦等への投与
妊娠中、または妊娠している可能性がある場合の使用はしないこと。やむを得ずに授乳中に本剤を使用する場合は授乳を中止します。
小児等への投与
小児などへの安全性は確率されていません。
適用上の注意
必ず筋肉注射として使用すること!(重要)
保存等
凍結不可。2~8℃で低温保存。
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