フラジール (メトロニダゾール)
メトロニダゾール(英: metronidazole)はニトロイミダゾール系の抗原虫薬、抗菌薬であり、同成分の薬は日本の塩野義製薬のフラジールや富士製薬アスゾールとして販売されています。
フラジール
メトロニダゾール, Metronidazole
フラジール, Flagyl
10, 15
Nicholas,Piramal healthcare, アボット, サノフィ
錠
500mg, 400 mg, 200 mg
インド, トルコ
204
【フラジール (メトロニダゾール)】食事と一緒に服用下さい。 アルファルファ、アニス、ビルベリー、ブドウ種子、緑茶、ターメリック、フェヌグリーク、ニンニク、ショウガなどの抗血小板活性を有するハーブ/食品とは一緒に摂取しないで下さい。
【フラジール (メトロニダゾール)】アルコールと一緒に摂取された場合、紅潮、心拍数の増加、吐き気、喉の渇き、胸痛、アルコールによる低血圧(ジスルフィラム反応)などの症状を引き起こすことがあります。
【フラジール (メトロニダゾール)】おそらく妊娠中に使用するのは安全です。
動物研究では、胎児への悪影響は少ないか、または全く示されていませんが、ヒトの研究では限られています。 医師にご相談ください。
【フラジール (メトロニダゾール)】母乳育児中の使用には注意が必要です。治療を終了した後で、体から薬が完全に排泄されるまで、授乳は行わないで下さい。
単回で薬が投与された場合は、薬が体内から完全に排出されるまで、12時間~24時間は授乳を控えて下さい。
【フラジール (メトロニダゾール)】眠気、めまい、混乱を感じることがありますので気分が優れない場合は、車の運転や機械の操作は控えて下さい。幻覚、ひきつけ(痙攣)、一時的な視力障害(視界のぼやけや二重に見えるなど)が運転能力に影響することがあります。
【フラジール (メトロニダゾール)】腎疾患での使用は恐らくは安全で、線量変更なども必要ありません。腎臓透析を受けている場合は、透析治療後にこの薬を摂取する必要があります。
【フラジール (メトロニダゾール)】肝疾患がある場合は注意が必要です。用量調整が必要となることがありますので医師へご相談ください。
フラジール (メトロニダゾール)
フラジール (メトロニダゾール)の使い方
フラジール (メトロニダゾール)は、細菌感染および寄生虫感染の治療に用いられる薬です。この薬は、脳、生殖器系、胃腸管、皮膚、膣、その他の身体の部位で発生する感染症の治療に使用されます。特に、メトロニダゾールは嫌気性細菌に対して強力な効果を発揮します。
フラジール (メトロニダゾール)の効能・効果
フラジール (メトロニダゾール)は、抗生物質として知られています。その主な作用は、感染を引き起こす細菌や他の微生物のDNAを破壊することにより、これらの微生物を死滅させることです。これにより、体内の感染症を効果的に治療することができます。
フラジール (メトロニダゾール)の一般的な副作用
フラジール (メトロニダゾール)の一般的な副作用には、吐き気、頭痛、口の渇き、味覚の変化(特に金属味)が含まれます。これらの副作用は一時的なものであり、通常は治療が終了すると共に消失します。
基本情報
メトロニダゾールは、トリコモナス症の治療に第一選択される特効薬であり、他にも胃潰瘍の原因菌であるヘリコバクター・ピロリ菌に対しても強い殺菌作用を示します。この薬は、内服錠だけでなく、膣に直接作用させる膣錠としても利用されます。また、メトロニダゾールは脳脊髄液中に高濃度に浸透し、肝臓で代謝された後尿で排出されます。腎不全患者においても排泄が低下することはありません。他の薬と併用することで除菌率を高めることができます。
用法・用量
フラジール (メトロニダゾール)の用法・用量は、治療対象となる感染症の種類や患者の状態によって異なります。以下に代表的な用法・用量を示します。
トリコモナス症
女性:
- 単日治療法: 1回フラジール2gを1日1回、もしくは1回1gに分割して1日2回服用します。
- 7日間継続治療法: 1回250mgを1日3回、7日間連続して服用します。
男性:
- 女性用の治療法に準じます。
アメーバ症
成人:
- 急性腸アメーバ症(赤痢): 1回750mgを1日3回、5~10日間継続して服用します。
- アメーバ性肝膿瘍: 1回500~750mgを1日3回、5~10日間継続して服用します。
小児:
- 体重1kgあたり35~50mg/日を1日3回に分けて経口服用し、これを10日間継続します。
嫌気性菌感染
ほとんどの重度の嫌気性菌感染治療には、通常まず静脈注射の形でメトロニダゾールが投与されます。
成人:
- 体重1kgあたり7.5mgを6時間ごとに経口服用します(70kgの成人の場合、約500mg)。24時間の投与量が4gを超えてはいけません。
治療期間:
- 通常7~10日間ですが、骨や関節、下気道、心内膜の感染の場合、治療期間が長くなることがあります。
用量調節
- 重度の肝障害患者: 重度の肝障害(チャイルド・ピュー分類:C)を患う患者には、フラジールの用量を50%減量する必要があります。
- 血液透析を受けている患者: 血液透析によって多量のメトロニダゾールおよびその代謝物が体循環から除去されるため、臨床状況に応じて血液透析後の用量補充が必要となる場合があります。
警告
フラジール (メトロニダゾール)の使用に際しては、以下の点に注意してください。
- 本剤の成分に対しアレルギーがある患者には使用を避けること。
- 飲み合わせの悪い薬があるため、医師と相談すること。
- 妊婦、または妊娠している可能性のある患者への投与は避けること。
- 重篤な肝疾患患者においては用量を50%減量すること。
- 血液疾患がある人には慎重に投与すること。
禁忌
以下の症状を持つ患者には、フラジール (メトロニダゾール)の投与は禁忌です。
- 成分メトロニダゾールに対してアレルギーを起こしたことがある患者
- 白血球減少などの血液疾患の既往歴がある患者
- 脳や脊髄に器質的疾患がある患者
- 妊娠している、または妊娠予定のある婦人
慎重投与
高齢者への投与は慎重に行う必要があります。特に、体力や臓器機能が低下している場合には、用量や投与期間に注意が必要です。
相互作用
フラジール (メトロニダゾール)は他の薬剤と相互作用を起こす可能性があります。以下の薬剤に注意してください。
- ブスルファン: 血中濃度が上昇する可能性があります。
- フェニトイン: 血中濃度が上昇する可能性があります。
- シクロスポリン: 血中濃度と腎機能の定期的な検査が必要です。
- フルオロウラシル(5-FU): 副作用が強まる恐れがあります。
- リチウム: 血中濃度と腎機能の定期的な検査が必要です。
- リトナビル: 血中アセトアルデヒド濃度が上昇します。
- ジスルフィラム(ノックビン): 精神症状の副作用が出現することがあります。
- アルコール: 血中アセトアルデヒド濃度が上昇し、頭痛やほてり、嘔吐など不快な症状を引き起こす可能性があります。
妊婦・産婦・授乳婦等への投与
妊婦、特に妊娠初期の女性への投与は避けるべきです。また、授乳婦への投与も慎重に行う必要があります。必要な場合は、医師と相談しながら適切な治療を行ってください。
保存方法
フラジール (メトロニダゾール)は直射日光を避け、湿気の少ない涼しい場所に保存してください。子供の手の届かない場所に保管し、使用期限を過ぎた薬は使用しないでください。
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