ダルナビル (プリジスタナイーブ ジェネリック)

ダルナビル(プリジスタナイーブ ジェネリック)は、HIV（ヒト免疫不全ウイルス）感染症の治療に使用されます。他の抗HIV薬と併用し、ウイルスの増殖を抑制します。HIVを完全に治す薬ではなく、感染を予防する効果もありません。

服用中でもHIVに感染する可能性があるため、必ず医師の指示に従い、定期的に服用してください。

ダルナビルは、HIVが体内で増殖する過程に必要なプロテアーゼ酵素の働きを阻害することで、ウイルスの成熟や新たなウイルスの産生を抑制します。抗HIV効果が強力な薬剤であり、ウイルス量の低下や免疫機能の低下を防ぐ働きがあります。

一般的な副作用には、以下のようなものがあります。

吐き気、嘔吐、頭痛、下痢、発疹、めまい、不眠、腹痛、末梢神経障害

副作用が長期間続く場合や、症状が強い場合は、使用を中止し、医師に相談してください。

HIV感染症の治療に用いられる抗HIV薬で、プロテアーゼ阻害薬に分類されます。

小児にも使用されますが、原則として3歳以上、体重10kg以上が対象です。体重や年齢に応じて用量が調整されるため、必ず医師に相談してください。

高齢者でも使用可能ですが、肝機能や体調に応じた注意が必要です。年齢や持病を考慮して、適切な用量が決定されます。

比較的安全な薬ですが、安全性は高いですが、発疹、肝機能障害、糖尿病や脂質異常症の悪化に注意が必要です。

どちらも有効成分はダルナビルですが、プリジスタナイーブは抗HIV治療未経験患者向けに使用されます。

HIVは、免疫細胞であるCD4陽性T細胞に感染・増殖し、免疫機能を低下させるウイルスです。ダルナビルは、HIVが新たなウイルスを作るのを阻害し、体内での増殖を抑えます。HIVは血液、精液、膣分泌液、母乳などの体液を介して感染しますが、
通常の社会生活では感染しにくいウイルスです。感染予防には、正しい知識と対策が大切です。

【参照文献】HIV検査相談マップ

＊添付文書をよく読み、医師に指示された服用方法に従ってください。

＊用量は病状等により異なりますので以下は目安としてお読みください。

・通常、成人にはダルナビル600mgとリトナビル100mgを1日2回、またはダルナビル800mgとリトナビル100mgを1日1回、食事中または食直後に併用投与します。
・リトナビルの代わりにコビシスタット150mgを併用する場合もあります。
・すべてのケースで、必ず他の抗HIV薬との併用が必要です。
・使用する錠剤は、300mg、600mg、800mgがあり、患者の状態に応じて医師が選択します。
・小児や高齢者には、体重、全身状態、腎・肝機能に応じて用量を調整します。

・重篤な皮膚障害や肝機能障害が現れることがあるため、服用中は定期的に検査を行ってください。
・発疹は、特にラルテグラビルとの併用時に発現リスクが高まります。発疹が現れた場合は直ちに医師に連絡してください。
・65歳以上の高齢者、B型・C型肝炎などの肝疾患、血友病、またはサルファ剤に対する過敏症の既往がある方は、
　服用前に必ず医師に相談してください。
・ダルナビルは、血糖値を上昇させることがあります。糖尿病の方は血糖管理に注意してください。
・HIV感染治療初期に、免疫再構築症候群（IRIS）による発熱、リンパ節腫脹、感染症の悪化などが現れることがあります。
　異常を感じた場合は、速やかに医師に相談してください。
・体脂肪の分布異常（脂肪の減少、蓄積）が起こることがあります。体型の変化に気づいた場合も医師に相談してください。

以下に該当する場合は使用できません。

・本剤または本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
・重度の肝機能障害のある方

【併用禁忌】
以下の薬剤とは併用できません。

・リファンピシン
・ロバスタチン、シンバスタチン
・ピモジド、キニジン
・エルゴタミン

以下に該当する場合は、慎重に投与する必要があります。

・中等度以下の肝障害のある方
・他の薬剤による過敏症の既往がある方
・高齢者
・糖尿病や脂質異常症のある方
・B型肝炎・C型肝炎合併している方
・血友病患者
・IRIS（免疫再構築症候群）のリスクがある方

・リトナビルやコビシスタットと併用すると血中濃度が上昇します。
・抗不整脈薬、抗てんかん薬、抗凝固薬、スタチン、抗結核薬などとの併用にも注意が必要です。
　必ず服用中の薬を医師に申告してください。

妊娠中または授乳中の方は、原則として使用を避けてください。ただし、医師が治療上必要と判断した場合に限り使用できます。

直射日光、高温多湿を避け、室温で保存してください。