プログラフ (タクロリムス)
プログラフ(タクロリムス)は、体の免疫系の活性を低下させることによって作用する免疫抑制剤です。 主に、腎臓、肝臓、心臓の移植を受けた人々での拒絶反応の予防や、免疫系の病気の治療に使用されます。
プログラフ, Prograf
タクロリムス, Tacrolimus
プログラフ, Prograf
50
Astellas Pharma
カプセル
0.5mg, 1mg, 5mg
アイルランド, インド, トルコ
1974
【プログラフ(タクロリムス)】 食事の有無に関わらず摂取できますが、いつも一定の時間に服用されることをお勧めします。 オリーブオイル、ナッツ類、ダークチョコレート、バター、肉などの高脂肪食と一緒に摂取するのは避けてください。
【プログラフ(タクロリムス)】 アルコールとの相互作用は不明です。 医師にご相談下さい。
【プログラフ(タクロリムス)】 妊娠中に使用するのは安全ではありません。動物実験では胎児に悪影響を及ぼしていますが、ヒトでの研究は限られています。 例えば生命を脅かすような状況で妊婦へ使用する利益がリスクを上回る場合には許容される可能性もあります。医師にご相談ください。
【プログラフ(タクロリムス)】 母乳育中の使用は恐らく安全です。ヒトでの研究データは限られていますが、薬が乳児に重大なリスクがないことが示されてます。
【プログラフ(タクロリムス)】 めまいや眠気を感じたり、視力に影響を及ぼす可能性があります。視界がはっきりするまで車の運転などは控えて下さい。
【プログラフ(タクロリムス)】 腎疾患がある場合は、注意が必要です。用量調整の必要がある可能性があります。医師へご相談下さい。
【プログラフ(タクロリムス)】 肝疾患がある場合は、注意が必要です。用量調整が必要となることがありますので医師へご相談下さい。
タクロリムス
- プログラフ(タクロリムス)は、すべての免疫抑制剤と同様に、感染および特定の癌のリスクを増加させます。 風邪、インフルエンザ、または他の感染症にかかっている人には近づかないようにしてください。
- プログラフ(タクロリムス)を使用している間は「生ワクチン」を摂取しないでください。生ワクチンがうまく作用せず、薬効が完全に現れない場合があります。
- 妊娠中、あるいは妊娠を計画中であるか、または母乳育児を行っている場合は、医師にご相談ください。
- これまでに腎臓や肝臓の問題があると診断されている場合は、医師にご連絡ください。
- 高濃度での副作用を避けるために、プログラフ(タクロリムス)の血中濃度の検査が指示されることがあります。
- 腎臓の損傷を避けるために、医師から定期的に腎機能検査を受けるよう指示される場合があります。
- プログラフ(タクロリムス)は生存率が高く、急性拒絶率が低い薬剤です。
- プログラフ(タクロリムス)はシクロスポリンに比べて多くの利点があります。急性および慢性拒絶反応の発生頻度がより少なく、薬の吸収が良く退院を早め、副作用はより少なく、ほとんどの患者がコルチコステロイドを早期に止めても多毛症または歯肉過成長は見られません。
プログラフ(タクロリムス)は特定のタイプの細胞を破壊する細胞傷害性があり、腎機能を損なう腎毒性である可能性があります。薬の使用に関しては医師の助言に従ってください。
Q.プログラフ(タクロリムス)は安全ですか?
はい。 プログラフ(タクロリムス)は、推奨されている通りに使用すると比較的安全です。副作用が見られる場合は、医師に相談してください。
Q.プログラフ(タクロリムス)は糖尿病、脱毛、疲労感、うつ病を引き起こしますか?
プログラフ(タクロリムス)は、糖尿病、脱毛、疲労感、うつ病の原因となることがあります。このような症状が現れた場合は、医師に相談してください。
Q.プログラフ(タクロリムス)はステロイドですか?
プログラフ(タクロリムス)は免疫抑制薬です。ステロイド薬ではありません。
Q.プログラフ(タクロリムス)はプログラフと同じですか?
はい。 プログラフは市場での入手が可能なプログラフ(タクロリムス)の商品名です。
Q.オメプラゾールと一緒にプログラフ(タクロリムス)を服用できますか?
オメプラゾールはプログラフ(タクロリムス)の血中濃度を上昇させることがあります。オメプラゾールは、医師の指示がある場合にのみ摂取することができます。
※用量は症状等により異なりますので、以下は目安としてお読み下さい。
【用量】
臓器移植の拒絶反応予防:
プログラフカプセルの初回投与量は、医師が患者の体重に応じて決定します。
臓器移植直後の初回投与量は、移植した臓器により、一般的に体重1kgあたり1日0.075~0.3mgの範囲となります。
必要用量は、普段の体調や、使用中のその他免疫抑制剤によってことなります。
医師が定期的に血液検査を行うことで適切な用量を判断し、また用量は都度調節する必要があります。
通常、症状が安定次第、医師によりプログラフカプセルの用量が減量されます。
その後の用量および服用頻度は医師より指示されます。
【用法】
プログラフカプセルは、1日2回、通常朝と夕方に経口服用します。
一般的に、プログラフカプセルは空腹時、もしくは食事の1時間以上前か2~3時間以上後に服用します。
カプセルは、グラス1杯の水と一緒に服用して下さい。
カプセルは、カプセルシートから取り外したら直ちに服用して下さい。
プログラフカプセルの服用中は、グレープフルーツおよびグレープフルーツジュースの摂取を控えて下さい。
【過量服用した場合】
直ちに医師に連絡して下さい。
【服用を忘れた場合】
服用を忘れたら1回分を飛ばし、次の予定時間から服用を再開して下さい。
忘れた用量を補うために倍量服用してはいけません。
【服用を中止する場合】
プログラフカプセルの服用を中止すると、移植した臓器の拒絶反応リスクが高まる可能性があります。
医師の指示が無い限り、服用を止めてはいけません。
- 本剤の成分に対しアレルギーをもっている患者へ使用をさけること。
- 飲み合わせの悪い薬があるので医師と相談すること。
- 感染しやすくなる可能性があるので注意してください。
- 副作用や効果をチェックするために定期的に検査を受けてください。
- ウイルス性肝炎を含め、感染症を合併している人は投与の前に気をつけてください。
以下のお薬との併用は気をつけてください。
経口避妊薬、ホルモン補充、利尿剤、メトクロプラミド、ミコフェノール酸モフェチル、シロリムス、セントジョーンズワート、ランソプラゾール(プレバシド)、オメプラゾール(オメプラール、リファンピン、ベラパミル、クロトリマゾールなど。 他にも相互作用するお薬はありますので注意してください。
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