アルダラ クリーム (イミキモド)

アルダラ クリーム（イミキモド）は、生殖器疣贅、光線性角化症および基底細胞癌の治療に使用されます。

アルダラ クリーム（イミキモド）は、いぼを引き起こすウイルスに対抗する体内の天然物質を生成するため、免疫系を誘発することにより生殖器疣贅において作用します。 しかし、日光角化症または基底細胞癌でどのように作用するのかは正確には判っていません。

適用部位のかゆみ、痛み

• 太陽光に対して異常な感受性がある場合、感染などの皮膚疾患がある場合、移植片対宿主病、疾患部分に最近手術を行った場合、免疫系に影響を及ぼす状態（例えば、ヒト免疫不全ウイルス（HIV）または後天性免疫不全症候群（AIDS）、ヒトパピローマウイルス（HPV）感染など）である場合は、医師へご連絡ください。
• 治療部位を包帯または包帯で覆わないでください。
• 目、鼻、口、唇の日光への露出を避けてください。女性は膣の開口部にクリームを塗布するときには特別な注意が必要です。
• 創傷に対して以前の薬物または外科的処置が施され、それが完全に治癒するまで、アルダラ クリーム（イミキモド）は投与しないでください。また、正常な皮膚または炎症を起こした皮膚および開放創においても同様です。
• 自己免疫疾患、皮膚に陥没創や損傷、または炎症を起こしている場合は注意が必要です。
• 妊娠中、妊娠を計画しているか母乳育児を行っている場合は、医師に相談してください。
• アルダラ クリーム（イミキモド）またはその成分のいずれかにアレルギーがある場合は服用しないでください。

Q.アルダラ クリーム（イミキモド）はステロイドで、市販薬ですか？
アルダラ クリーム（イミキモド）は非ステロイド性局所クリームで、市販はされていません。

アルダラは免疫を強化することによって特定の皮膚の病気など進行を妨げる効果があります。クリーム状なので扱いにとても便利です。本剤は尖形コンジローマに効能を持つ日本初の薬剤でもあります。また首、腕、手、足、または性器と肛門周辺の表在性基底細胞癌、過度の太陽光によって起こる日光角化症の治療にも用いられています。

※医師に指示された服用方法に従って下さい。
※用量は症状等により異なりますので、以下は目安としてお読み下さい。

小児および青年：
アルダラクリームは、小児および青年への使用は推奨されません。

成人：
アルダラクリームの使用前には、しっかりと手洗いを行って下さい。
クリームを塗布した部分を絆創膏や包帯などで覆わないで下さい。
各包装は、使用時に1包ずつ開封して下さい。
使用後、包装内に残ったクリームは廃棄して下さい。開封した包装を後日使用するために保管してはいけません。
治療頻度および期間は、治療する症状（性器疣贅、基底細胞癌、日光性角化症）によって異なります。

【性器疣贅を治療する場合】
使用方法（月曜、水曜、金曜）
1.
就寝前に手と患部を低刺激性の石鹸と水で洗い、完全に乾かして下さい。
2.
新しい包装を開封し、アルダラクリームを指先に絞り出して下さい。
3.
清潔で乾いた患部にアルダラクリームを薄く塗布し、クリームが見えなくなるまで皮膚に優しく擦りこみます。
4.
アルダラクリームの使用後は開封した包装を廃棄し、手を石鹸と水で洗って下さい。
5.
疣贅に塗布したアルダラクリームは6～10時間そのままにし、この間シャワーを浴びないで下さい。
6.
6～10時間たったら、アルダラクリームを塗布した部分を低刺激性の石鹸と水で洗って下さい。

アルダラクリームは、週3回使用します。
例として、月曜、水曜、金曜に使用することができます。
1つの包装には、20平方センチメートル範囲の疣贅に使用するのに十分な量のクリームが入っています。
包皮下に疣贅がある男性は、毎日包皮を後ろに引っ張り、下側を洗って下さい。

アルダラクリームは、疣贅が完全になくなるまで使用を継続して下さい。
（女性の半数は8週間、男性の半数は12週間程度で疣贅が消失しますが、患者によっては4週間程度で消失することもあります。

アルダラクリームは、ひとつの疣贅に対して16週間を超えて継続使用してはいけません。

アルダラクリームの作用が強すぎるもしくは弱すぎると感じた場合は、医師に連絡して下さい。

【基底細胞癌を治療する場合】
使用方法（月曜、火曜、水曜、木曜、金曜）
1.
就寝前に手と患部を低刺激性の石鹸と水で洗い、完全に乾かして下さい。
2.
新しい包装を開封し、アルダラクリームを指先に絞り出して下さい。
3.
患部および周辺部分1cmにアルダラクリームを塗布し、クリームが見えなくなるまで皮膚に優しく擦りこみます。
4.
アルダラクリームの使用後は開封した包装を廃棄し、手を石鹸と水で洗って下さい。
5.
皮膚に塗布したアルダラクリームは8時間そのままにし、この間シャワーを浴びないで下さい。
6.
8時間たったら、アルダラクリームを塗布した部分を低刺激性の石鹸と水で洗って下さい。

アルダラクリームは、治療部分および周辺1cmを覆うのに十分な量を塗布し、これを毎週連続5日間、6週間継続して下さい。
例として、毎週月曜～金曜まで使用し、土日は休薬期間とすることができます。

【日光角化症を治療する場合】
使用方法（月曜、水曜、金曜）
1.
就寝前に手と患部を低刺激性の石鹸と水で洗い、完全に乾かして下さい。
2.
新しい包装を開封し、アルダラクリームを指先に絞り出して下さい。
3.
患部にアルダラクリームを塗布し、クリームが見えなくなるまで皮膚に優しく擦りこみます。
4.
アルダラクリームの使用後は開封した包装を廃棄し、手を石鹸と水で洗って下さい。
5.
皮膚に塗布したアルダラクリームは8時間そのままにし、この間シャワーを浴びないで下さい。
6.
8時間たったら、アルダラクリームを塗布した部分を低刺激性の石鹸と水で洗って下さい。

アルダラクリームは、週3回使用します。
例として、月曜、水曜、金曜に使用することができます。
1つの包装には、20平方センチメートル範囲の疣贅に使用するのに十分な量のクリームが入っています。
アルダラクリームは、4週間継続して使用して下さい。
4週間の使用を完了した後、医師により皮膚状態の確認が行われます。
病変が全て消失していない場合は、更に4週間の治療が必要となることがあります。

【過量使用した場合】
余分なクリームを低刺激性の石鹸と水で洗い流してください。
皮膚反応が消失した後は、通常通りの治療を継続して下さい。
アルダラクリームを誤って口に入れた場合は、医師に連絡して下さい。

【使用を忘れた場合】
予定時間に使用し忘れた場合は、直ぐに使用し、その後は元の使用スケジュールに戻って下さい。
クリームは1日に1度以上使用してはいけません。

外科治療などで皮膚に炎症がある箇所には使用しないでください。

(1)他の薬との飲み合わせが悪い物があるので医師と相談すること

(2)本剤は子宮頸部、肛門内、腟内、直腸などの体の内部には利用しないこと

(3)使用後は患部以外の皮膚についた薬をよく洗い流すこと

(4)他の外用薬との併用は避けること

下記の場合の使用はできません。
○気管支けいれん、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患のおそれがある場合
○糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスがある場合
○心原性ショックの場合
○高度の徐脈（著しい洞性徐脈）、房室ブロック（II、III度）、洞不全症候群、洞房ブロックがある場合
○肺高血圧による右心不全の場合
○異型狭心症の場合
○うっ血性心不全の場合
○妊婦中または妊娠している可能性がある場合

下記の場合の使用は慎重に行う必要があります。事前に意思に該当を伝えて下さい。
○うっ血性心不全のおそれがある場合
○低血糖症、コントロール不十分な糖尿病、長期間絶食状態にある場合
○重い肝障害がある場合
○腎障害がある場合
○徐脈、房室ブロック（I度）がある場合
○末梢循環障害がある場合（レイノー症候群、間欠性跛行症など）
○甲状腺中毒症の場合
○高齢者
○小児等

【併用注意】
クラスI抗不整脈剤
・ジソピラミド
・プロカインアミド
・アジマリンなど
強心配糖体
・ジゴキシン
・ジギトキシン
・プロスシラリジンなど
カルシウム拮抗剤
・ベラパミル
・ジルチアゼムなど
交感神経系に対し抑制的に作用する他の薬剤
・レセルピンなど
麻酔剤
・エーテルなど
クロニジン
アドレナリン製剤
血糖降下剤
・インスリン
・クロルプロパミド
・トルブタミドなど
リドカイン
麦角アルカロイド
・エルゴタミンなど
非ステロイド性消炎鎮痛剤
・インドメタシンなど
降圧作用を有する他の薬剤
・降圧剤
・亜硝酸・硝酸剤など

妊婦中、または妊娠している可能性がある場合は使用できません。

小児などに対しての使用の安全性は確立されていません。